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ミズナラ樽ウイスキー入門|イチローズモルト×シーバスリーガルを徹底比較

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ハイボール娘
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ウイスキー界で今、最も熱い視線を集める「ミズナラ樽」熟成!

この記事では、特に人気の高い「イチローズモルトMWR」と、「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク」をピックアップ!

■2025年注目!ミズナラ樽ウイスキー:2大人気銘柄

銘柄1:イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ (MWR)

①簡単な基本情報

蒸溜所:秩父蒸溜所

アルコール度数:46% / 容量:700ml

タイプ
冷却濾過を行わず(ノンチルフィルタード)、人工的な着色もしていないため、ウイスキー本来の風味が生かされています。この複雑な香味の層は、MWRが単なるミズナラ樽熟成ウイスキーというだけでなく、日本のウイスキー造りの高い技術と独自性を体現していることを示しています。ブレンデッドモルトウイスキー(ピュアモルト)。閉鎖された羽生蒸溜所のモルト原酒をキーモルトとし、複数の蒸溜所のモルト原酒をブレンド後、ミズナラ樽で後熟させています。

②ハイボール娘独特の総評

香り
ミズナラ樽由来の白檀(サンダルウッド)やお香を思わせるエキゾチックでオリエンタルな芳香が際立ちます。伽羅、ココナッツのような甘いニュアンス、華やかで熟した果実の香りも感じられます!

味わい
蜂蜜やプルーンのような凝縮した甘み、ビターチョコレート、オレンジピールといった複雑な風味が絡み合います!フルーティーでありながら、ミズナラ樽由来のスパイシーさや、ほのかなピート感も感じられ、重厚で飲みごたえのある味わいです。

③専門家・愛好家の評価と口コミ

専門家評価
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2010において「ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドモルト(ノンエイジクラス)」を受賞するなど、その品質は国際的にも認められています。

愛好家評価
非常に人気が高く、入手困難なボトルの一つとして知られています 。多くの愛好家が、その香り高さと芳醇な味わい、深い余韻を称賛しています 。「非常に美味しいお酒」「華やかな香りが膨らむ」「飲み心地最高」といった肯定的な意見が多数を占めています 。一方で、その個性的な風味ゆえに、「味も香りも物足りなさを感じる」「個性の無さしか感じられない」といった声も一部には見られますが、これはMWRの持つ独特の複雑さが、必ずしも万人に受け入れられるわけではないことを示唆しています。

④価格帯と入手方法

価格帯
定価は8,800円(税込)とされていますが、実際の市場では12,000円から18,500円程度、あるいはそれ以上のプレミア価格で取引されています。2025年6月時点のAmazonでは13,000円前後となっています。

入手方法
定番品ではあるものの流通量は極めて少なく、酒店や百貨店では抽選販売や抱き合わせ販売の対象となることが多いです。Amazon・楽天で在庫がある場合は、すぐに買っておくのが◎!

 

銘柄2:シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

①簡単な基本情報

蒸溜所:ストラスアイラ蒸留所

アルコール度数:43% / 容量:700ml

タイプ
確立されたシーバスリーガルのスムースな酒質に、ミズナラ樽という日本のエッセンスが加わることで、まさに「東洋と西洋の融合」とも言える独特の個性を放っています。ブレンデッドスコッチウイスキー(ミズナラカスクフィニッシュ)。18年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、その一部を日本原産のミズナラ樽でフィニッシュしています。

②ハイボール娘独特の総評

香り
シーバスリーガル特有のはちみつのような甘さ、熟した赤いリンゴや洋梨を思わせるフルーティーさに加え、バニラやシナモンのニュアンスが感じられます!そして、ミズナラ樽由来の伽羅を思わせる繊細でオリエンタルな香りが、これらのアロマに複雑な奥行きを与えています。

味わい
シーバスリーガルならではの滑らかで芳醇な味わいを基調としつつ、ミズナラ樽フィニッシュによるクリーミーな口当たりとウッディな風味が加わっています。杏子ジャムやダークチョコレートのような甘み、ジンジャービスケットを思わせるほのかなスパイス感が絶妙に調和しています。

③専門家・愛好家の評価と口コミ

専門家/メディア評価
シーバスリーガル 18年自体が世界的に評価の高いブレンデッドスコッチであり、このミズナラカスクフィニッシュは、その卓越した品質をベースに、日本市場の嗜好に合わせて特別に開発された製品として注目されています。

愛好家評価
シーバスリーガル ミズナラ 12年と比較して、よりミズナラ樽の個性を深く感じられるという意見があります 。「12年ものよりも複雑なフレーバーはそれなりの価値はある」との声も。フルーティーな香りと花の香り、複雑で奥行きのある味わいが好評です。バランスが良く、薬品のようなクセがない一方で、ミズナラ由来の独特なハーブ感やスパイス感がわずかに感じられるという声もあり、これが個性となっています。

④価格帯と入手方法

価格
参考小売価格は10,000円程度。市場価格は、おおむね9,000円~12,000円程度です。2025年6月時点のAmazonでは9,000円程度で販売されています 。

入手難易度
限定品ではなく通年商品ですが、通常のシーバスリーガル18年と比較すると流通量はやや少ない傾向があります。しかし、イチローズモルトMWRほど入手困難ではなく、比較的手に入りやすいプレミアムミズナラウイスキーと言えます。

 

■まとめ

イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ (MWR)シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ
蒸溜所/ブランドベンチャーウイスキー秩父蒸溜所 (日本)シーバスリーガル (スコットランド/ペルノ・リカール)
タイプブレンデッドモルトウイスキー (ピュアモルト)ブレンデッドスコッチウイスキー (ミズナラカスクフィニッシュ)
アルコール度数46%43%
ミズナラ樽の影響キーモルトの後熟に使用、風味の主軸ブレンドの一部をフィニッシュに使用
香りのプロファイル白檀、伽羅、お香、ココナッツ、熟した果実、
スパイシー、ピーティー
はちみつ、赤リンゴ、バニラ、シナモン、
フローラル、繊細なミズナラ香
味わいのプロファイル複雑で重厚、蜂蜜、プルーン、ビターチョコ、
オレンジピール、強いピート感とスパイシーさ
スムースでエレガント、杏子ジャム、ダークチョコ、
ジンジャービスケット、クリーミー、ミズナラ由来のウッディさとスパイス
専門家/愛好家評価WWA受賞、カルト的人気、
個性的で強烈なミズナラ体験
高評価、スコッチと和の融合、
洗練されたミズナラのニュアンス
市場価格 (目安)12,000円~18,500円以上 (定価8,800円)9,700円~12,580円 (参考小売価格12,463円)
入手難易度非常に困難、抽選販売も多い比較的入手しやすい

今回は、人気のミズナラ樽ウイスキー2大銘柄、「イチローズモルト MWR」と「シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」を徹底比較しました。両者は同じミズナラ樽を使いながらも、そのアプローチと個性は実に対照的です。

ハイボール娘
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どちらを選ぶかは、まさにあなたの好み次第!「ミズナラの強烈な個性を体験したい」ならイチローズモルトを、「洗練されたスコッチと和の調和を楽しみたい」ならシーバスリーガルを選ぶと、きっとご満足いただけるでしょう。

今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!

 

■よくあるご質問

Q1:イチローズモルトMWRとシーバスリーガル18年ミズナラ、一番の違いは何ですか?

A1:最大の違いはミズナラ樽のアプローチです。「イチローズモルトMWR」はミズナラ樽の個性を主役に、お香のような香りが力強く広がるパワフルなウイスキーです。一方、「シーバスリーガル18年ミズナラ」は、スコッチの伝統的な味わいにミズナラの繊細な香りを纏(まと)わせた、調和の取れたエレガントな味わいが特徴です。

Q2:ミズナラ樽のウイスキーを初めて飲むなら、どちらがおすすめですか?

A2:まずは洗練されたバランスの中でミズナラの風味を感じてみたいなら、比較的クセが少なくスムースな「シーバスリーガル18年ミズナラ」がおすすめです。ミズナラ樽の独特で強烈な個性をしっかり体験したい場合は、「イチローズモルトMWR」が良いでしょう。

Q3:なぜ「イチローズモルトMWR」はこんなに入手困難なのですか?

A3:国際的なコンペティションでの受賞歴も多く、世界的に非常に評価が高いため、その人気に対して生産量が追いついていないのが主な理由です。そのため、市場では定価を大幅に上回るプレミア価格となり、酒店などでは抽選販売になることがほとんどです。

Q4:お香のようなオリエンタルな香りが好きです。どちらがより楽しめますか?

A4:白檀(サンダルウッド)やお香を思わせる、エキゾチックでオリエンタルな香りをより強く感じたいのであれば、「イチローズモルトMWR」がおすすめです。ミズナラ樽由来の風味が主軸となっており、その個性を存分に堪能できます。

Q5:予算1万円前後で、比較的手に入りやすいのはどちらですか?

A5:「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」です。市場価格は1万円前後で、イチローズモルトMWRに比べて流通量も多く、比較的手に入りやすいプレミアムなミズナラウイスキーと言えます。