ウイスキーの種類を知ればハイボールは激変|失敗しない見つけ方

お酒の雰囲気

ハイボール娘
ハイボール娘

今回は、ウイスキー初心者から、すでにお気に入りの一本を持ちながらも「もっと深く、広くウイスキーを知りたい」と願う愛好家まで、すべての人のための完全ガイドです。

■製法と原料によるウイスキーの種類

①モルトウイスキー

原料
発芽させた大麦、すなわち「大麦麦芽(モルト)」のみを100%使用して造られます。

特徴
穀物由来の豊かな風味と、製造される蒸溜所ごとの風土や製法が色濃く反映された、非常に個性的な味わいが特徴です。多くのウイスキーファンがその多様な個性に魅了されており、ウイスキーの味わいの中心的な存在と見なされています。

②グレーンウイスキー

原料
トウモロコシ、小麦、ライ麦といった穀物を主原料とし、糖化させるための酵素として、少量の「大麦麦芽」を加えて造られます。

特徴
主に「連続式蒸溜機」という効率的な装置で蒸溜されるため、雑味が少なく、非常にクリアでマイルドな味わいに仕上がります。その穏やかな性格から「サイレント(寡黙な)ウイスキー」とも呼ばれ、その多くは後述するブレンデッドウイスキーの味わいを整えるベースとして使われます。

③ブレンデッドウイスキー

原料/製法
個性の強い複数のモルトウイスキーと、穏やかで飲みやすいグレーンウイスキーを、専門の職人である「ブレンダー」が絶妙な比率で混ぜ合わせて(ブレンドして)造られます。

特徴
ブレンドによって、それぞれのウイスキーの長所を引き出しつつ、短所を補い合い、非常にバランスの取れたまろやかな味わいを実現します。その飲みやすさから世界で生産されるウイスキーの約8割から9割を占める主流であり 、ウイスキー初心者にとっても親しみやすいスタイルです。

 

■蒸留所と樽によるウイスキーの種類

①シングルモルト

「単一の(Single)蒸溜所」で造られた、「モルトウイスキー(Malt)」だけを瓶詰めしたものです 。複数の樽や異なる製造年の原酒を混ぜ合わせることはありますが、すべて同じ蒸溜所のモルトウイスキーに限られます。

そのため、その蒸溜所が持つ立地(水、気候、風土)や製造哲学が色濃く反映された、ユニークな味わいとなります。

②ブレンデッド

複数の蒸溜所の「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」をブレンドしたものです。ブレンダーという職人の卓越した技術によって、安定した品質と、複雑でバランスの取れた味わいが生まれます。

③シングルカスク

「単一の(Single)樽(Cask)」から取り出した原酒を、他の樽の原酒と一切混ぜずに、そのまま瓶詰めしたものです。同じ蒸溜所で、同じ日に造られたウイスキーでさえ、どの樽で熟成されたかによって味わいは全く異なります。

そのため、シングルカスクは究極に個性的で、その樽だけの「一期一会」の味わいを楽しむことができます。非常に希少価値が高いスタイルです。

④ブレンデッドモルト

複数の蒸溜所の「モルトウイスキー」だけをブレンドしたものです。ブレンデッドウイスキーと違い、グレーンウイスキーは一切含まれません。日本では「ピュアモルト」という独自の呼称で呼ばれることもあり、ニッカウヰスキーの「竹鶴ピュアモルト」がその代表格です。

⑤バーボン樽

バーボンウイスキーの熟成に使われた後の樽で、ウイスキーの熟成に最も広く使用されています。バニラやココナッツ、ハチミツを思わせる甘くクリーミーな香りをもたらすのが特徴です。

⑥シェリー樽

スペインのシェリー酒の熟成に使われた樽。レーズンやイチジクのようなドライフルーツの凝縮された甘み、ビターチョコレート、ナツメグなどのスパイスが効いた、濃厚でリッチ、複雑な風味をウイスキーに与えます。ザ・マッカランなどがこの樽の個性を活かすことで有名です。

⑦ミズナラ樽

日本原産のオーク材から造られる、非常に希少な樽です。加工が難しく、成分が溶け出すのに時間がかかりますが、長期熟成を経ることで、伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん)といった、東洋の香木を思わせる、極めてユニークで高貴な香味をウイスキーに付与します。このミズナラ樽由来のフレーバーは、ジャパニーズウイスキーの評価を世界的に高めた大きな要因の一つです。

 

■世界5大ウイスキーとは?

①スコッチウイスキー

定義
スコッチウイスキーを名乗るためには、英国の法律(スコッチウイスキー規則)で定められた厳格な条件を満たす必要があります。主な条件は、「スコットランドの蒸溜所で糖化、発酵、蒸溜を行うこと」、「容量700リットル以下のオーク樽で、最低3年間スコットランド国内で熟成させること」、そして「瓶詰め時のアルコール度数が40%以上であること」などです。

特徴
スコッチウイスキーの最大の特徴は、原料である大麦麦芽を乾燥させる際に「ピート(泥炭)」を焚き、その煙で燻すことによって生まれる、独特のスモーキーフレーバー「ピート香」です。このピート香の強弱や質が、スコッチの多様な個性を生み出す源泉となっています。

スペイサイド

スコットランド北東部のスペイ川流域に、全蒸溜所の半数以上が集中する最大の名産地。ウイスキーは総じて華やかでフルーティー、蜂蜜のような甘さを持ち、バランスに優れています。ウイスキー初心者にも最もおすすめしやすい地域です。

代表銘柄
ザ・マッカラン、グレンフィディック、ザ・グレンリベット





ハイランド

スペイサイドを除くスコットランド北部全域を指す、最も広大な生産地。そのため、地域によって味わいは多様ですが、全体的にはまろやかで落ち着いた味わいのものから、スパイシーで力強いものまで、幅広い個性が見られます。

代表銘柄
グレンモーレンジィ、ダルモア、グレンゴイン

ローランド

スコットランド南部の平原地帯。気候が穏やかで、ウイスキーもライトでデリケート、軽やかな味わいが特徴です。伝統的に3回蒸溜を行う蒸溜所もあり、よりスムースな酒質を生み出しています。

代表銘柄
オーヘントッシャン、グレンキンチー



アイラ

西海岸に浮かぶ小さな島でありながら、「スコッチの聖地」と称される特別な場所。強烈なピート香と、ヨードチンキを思わせる薬品のような香り、そして潮の香りが渾然一体となった、極めて個性的な味わいが特徴です。一度ハマると抜け出せない熱狂的なファンを世界中に持っています。

代表銘柄
ラフロイグ、ボウモア、アードベッグ





アイランズ

アイラ島を除く、スカイ島やオークニー諸島など、スコットランドを取り巻く島々で造られるウイスキーの総称。それぞれの島の風土を反映した、塩気やスパイシーさなど、島ごとに異なる個性的な味わいが楽しめます。

代表銘柄
タリスカー、ハイランドパーク、アラン





キャンベルタウン

かつては「世界のウイスキーの首都」とまで呼ばれた港町。現在は数少ない蒸溜所が稼働しています。潮の香り(塩気)とオイリーで豊かな甘みが共存する、複雑で独特な風味が特徴です。

代表銘柄
スプリングバンク、グレンスコシア



②アイリッシュウイスキー

定義
アイルランド共和国または北アイルランドで製造され、木製の樽で3年以上熟成させることが法律で定められています。

特徴
アイリッシュウイスキーの風味を決定づけるのは、その製法です。スコッチと異なり、麦芽の乾燥にピートをほとんど使用しないため、スモーキーフレーバーがありません。さらに、多くの蒸溜所が伝統的に3回蒸溜を行います(スコッチは通常2回)。

この3回蒸溜により、雑味が徹底的に取り除かれ、非常に滑らかでクリア、軽やかな口当たりと、穀物由来の優しい甘みが生まれます。また、ウイスキーの綴りが「Whiskey」と”e”が入ることが多いのも特徴です。

ポットスチルウイスキー

発芽させた大麦麦芽と、発芽させていない「未発芽大麦」の両方を原料に使う、アイルランド独自の伝統的なウイスキーです。未発芽大麦を使うことで、オイリーでクリーミーな口当たりと、独特のスパイシーな風味が生まれます。これは、かつて麦芽にかけられた税金を逃れるために生み出された知恵が、独自の味わいとして昇華したものです。

代表銘柄
ジェムソン、ブッシュミルズ、レッドブレスト、タラモアデュー







③アメリカンウイスキー

定義
アメリカ合衆国連邦アルコール法(Federal Standards of Identity for Distilled Spirits)により、原料の構成比率や熟成に用いる樽の種類によって、非常に細かく分類されています。

特徴
アメリカンウイスキーの風味のDNAは、「トウモロコシ」と「新品の樽」にあります。多くの種類でトウモロコシを主原料とすることが義務付けられており、これが豊かな甘みを生み出します。

さらに、法律で「内側を焦がした新品のオーク樽(New Charred Oak Cask)」での熟成が規定されている場合が多く、これがバニラやキャラメル、トーストのような甘く香ばしいフレーバーを力強くウイスキーに与えるのです。

バーボンウイスキー

アメリカンウイスキーの代名詞。原料の穀物中にトウモロコシを51%以上使用し、内側を焦がした新品のオーク樽で熟成させることが法律で定められています。

代表銘柄
ジムビーム、ワイルドターキー、メーカーズマーク、フォアローゼズ







テネシーウイスキー

基本的な規定はバーボンとほぼ同じですが、「テネシー州で造られること」と、蒸溜後の原酒をサトウカエデの木炭で一層一層ゆっくりと濾過する「チャコール・メローイング製法」を経ることが必須条件です。この工程により、バーボンよりもさらに雑味が取り除かれ、滑らかでまろやかな口当たりになります。

代表銘柄
ジャック・ダニエル

ライウイスキー

原料の51%以上がライ麦。トウモロコシ由来の甘さとは対照的に、コショウのようなスパイシーさとドライでキレのある味わいが特徴です。

コーンウイスキー

原料の80%以上がトウモロコシ。熟成に関する規定が緩やかで、古樽や焦がしていない樽も使用できるため、トウモロコシの甘みがよりダイレクトに感じられる、荒々しくも素朴な味わいです。

その他

小麦を51%以上使用する「ホイートウイスキー」や、大麦麦芽を51%以上使用する「モルトウイスキー」なども存在します。

④カナディアンウイスキー

定義
カナダの食品医薬品法により、「カナダ国内で糖化、蒸溜、熟成を行うこと」、「木樽で3年以上熟成させること」、「瓶詰め時のアルコール度数が40%以上であること」が定められています。

特徴
5大ウイスキーの中で最も軽やかで、クセのないマイルドな飲み口が特徴です。この風味を生み出す最大の要因は、法律で認められた独自のルールにあります。

カナディアンウイスキーは、完成したウイスキーに対して、総量の9.09%まで他のスピリッツ(ブランデーやラムなど)やワインを「フレーバリング」として添加することが許可されています。

この規定が、他の国のウイスキーにはない、独特の軽やかさと親しみやすさを生み出しているのです。

製法
一般的に、トウモロコシを主原料としたニュートラルでクリーンな「ベースウイスキー」と、ライ麦などを主原料とした風味豊かな「フレーバリングウイスキー」を別々に造り、それらをブレンドして最終的な製品を造ります。

代表銘柄
カナディアンクラブ、クラウンローヤル



⑤ジャパニーズウイスキー

定義
長らく明確な法的定義がありませんでしたが、2021年に日本洋酒酒造組合が自主基準を制定しました。主な要件は、「原材料に麦芽を必ず使用し、穀類と日本国内で採水された水に限ること」、「糖化から発酵、蒸溜までを日本国内の蒸溜所で行うこと」、「700リットル以下の木樽に詰め、3年以上日本国内で貯蔵すること」などです。

特徴
その歴史はスコットランドのウイスキー造りを手本として始まったため、製法はスコッチに非常に似ています。しかし、単なる模倣に留まらず、日本人の繊細な味覚に合わせた、非常に緻密でクリーン、そして複雑なバランスを持つ独自のスタイルを確立しました。

また、熟成樽に日本原産の「ミズナラ樽」を使用することで生まれる、伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん)のようなオリエンタルな香りは、ジャパニーズウイスキーを象徴するフレーバーとして世界中から高く評価されています。

種類
スコッチ同様、蒸溜所の個性が光る「シングルモルト」、調和の取れた「ブレンデッド」、軽やかな「シングルグレーン」など、多様なスタイルの高品質なウイスキーが造られています 。

代表銘柄

サントリー系:山崎、白州、響、知多

ニッカウヰスキー系:余市、宮城峡、竹鶴

その他新興勢力:イチローズモルトなど







⑥世界5大ウイスキー早わかり表

産地主な原料製法・法律上の主な特徴代表的な味わい代表銘柄
スコッチ大麦麦芽
その他穀物
スコットランドで製造・3年以上熟成。
ピート(泥炭)を使用することが多い。
ピート由来のスモーキーさ、
産地による多様な個性(華やか、潮辛いなど)。
ザ・マッカラン
ラフロイグ
ジョニーウォーカー
アイリッシュ大麦麦芽
未発芽大麦など
アイルランドで製造・3年以上熟成。
ピート不使用、3回蒸溜が主流。
スムースで軽やか、雑味がなくクリア。
穀物由来の甘み。
ジェムソン
ブッシュミルズ
レッドブレスト
アメリカントウモロコシ
ライ麦、小麦など
米国で製造。原料比率や樽の種類(新品の焦がした樽など)が細かく規定。バニラやキャラメルのような甘く力強い香り。
原料による多様な味わい。
ジムビーム
ジャック・ダニエル
ワイルドターキー
カナディアントウモロコシ
ライ麦など
カナダで製造・3年以上熟成。
フレーバリング(ワイン等の添加)が許可。
5大ウイスキーで最もライトでマイルド。
クセがなく飲みやすい。
カナディアンクラブ
クラウンローヤル
ジャパニーズ大麦麦芽
その他穀物
日本で製造・3年以上熟成。
スコッチを手本としつつ、独自の基準を持つ。
繊細でクリーン、バランスの取れた複雑な味わい。
ミズナラ樽の香り。
山崎
白州

余市竹鶴

 

■ベースで変わるハイボールの種類

ハイボールの味わいを決める最も重要な要素は、主役であるベースのウイスキーです。ウイスキーの知識を活かせば、その日の気分や食事に合わせて、全く異なるキャラクターのハイボールを創り出すことができます。

①フルーティタイプ

バナナやリンゴのような果実香、蜂蜜のような甘さが特徴のハイボールです 。華やかで飲みやすく、ウイスキー初心者や甘めのお酒が好きな方には特におすすめです。スペイサイド産のスコッチ(グレンフィディックなど)、ジャパニーズウイスキーの「山崎」や「知多」、バーボンの「フォアローゼズ」などをベースにすると、このタイプのハイボールが楽しめます。

②スモーキータイプ

燻製や薬品を思わせる、個性的でパンチの効いた味わいが特徴。ピート香が好きなウイスキー愛好家にはたまらないスタイルです。アイラ島のスコッチ(ラフロイグ、アードベッグ、ボウモアなど)や、ジャパニーズウイスキーの「余市」をベースにすると、力強く飲みごたえのあるスモーキーハイボールになります。ステーキなどの肉料理との相性も抜群です。

③さっぱり(バランス)タイプ

クセが少なく、どんな食事にも合わせやすい万能型のハイボールです。緑茶ハイや甘くないお酒を好む人にも向いています。多くのブレンデッドウイスキー(サントリー「角瓶」、デュワーズなど)、軽やかなローランド産のスコッチ、スムースなアイリッシュウイスキーなどがこのタイプに適しています。

④ハイボールにおすすめの銘柄表

価格帯おすすめ銘柄特徴とハイボールにした時の味わい
バランス~¥2,000サントリー 角瓶甘やかな香りとドライな後口が特徴のジャパニーズブレンデッド。
ハイボールの王道であり、唐揚げから和食までどんな食事にも寄り添う万能選手。
バランス~¥2,000デュワーズ ホワイトラベルスムースでほのかな甘みを持つスコッチ。ハイボールにすると非常にバランスが良く、飲み飽きない。
多くのバーで定番として使われる信頼の味。
フルーティ~¥2,000ジムビーム世界No.1バーボン。トウモロコシ由来のバニラのような甘い香りが特徴。
ハイボールにすると香ばしさと甘みが際立ち、コーラで割る「コークハイ」も絶品。
フルーティ~¥2,000バスカー(緑ラベル)トロピカルフルーツのような華やかな甘さが魅力のアイリッシュウイスキー。
ハイボールにするとその甘さが心地よく広がり、疲れた日に癒しを与えてくれる一杯に。
スモーキー¥2,001~¥5,000タリスカー 10年黒胡椒のようなスパイシーさと、潮風を感じる力強いスモーキーさが特徴のアイランズモルト。
ハイボールにするとキレ味鋭い、大人のためのスパイシーな一杯が完成する。
フルーティ¥2,001~¥5,000サントリー 知多軽やかな味わいとほのかな甘い香りが特徴のシングルグレーン。
ハイボールにすると風のように軽やかで爽快な飲み口になり、「風香るハイボール」として知られる。
スモーキー¥5,001~シングルモルト 余市石炭直火蒸溜による力強く、しっかりとしたピート香とコクが特徴。
ハイボールにしても香りが負けず、肉料理などにも負けない飲みごたえのあるスモーキーハイボールが楽しめる。
フルーティ¥5,001~シングルモルト 白州森の若葉を思わせる爽やかな香りと、軽快でほのかなスモーキーさが特徴。
ハイボールにすることでそのフレッシュな個性が最大限に引き出され、最高にリフレッシュできる贅沢な一杯に。

 

■まとめ

今回は、スコッチの伝統、アイリッシュのスムースさ、アメリカンの力強さ、カナディアンの軽やかさ、ジャパニーズの繊細さといった、産地ごとの個性が法律と文化によっていかにして育まれてきたかを見てきました。また、シングルモルトが蒸溜所の「個性」を、ブレンデッドがブレンダーの「調和の技術」を体現するものであること、そしてハイボールという飲み方が、ウイスキーの新たな魅力を引き出すシンプルかつ究極の方法であることもご理解いただけたかと思います。

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ウイスキー選びは、知識が深まるほどに、より楽しくなります。しかし、最も大切なことは、難しく考えすぎないことです。まずは気になる一本を手に取ってみてください。

 

今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!

 

■よくあるご質問

Q1:シングルモルトとブレンデッド、結局どっちが美味しいの?

A1:優劣ではなく、個性の違いです。シングルモルトは蒸溜所の個性が際立つ「ソロ演奏」のような味わい。ブレンデッドは複数の原酒を調和させた「オーケストラ」のようなバランスの良さが魅力です。まずはそれぞれの特徴を知り、ご自身の好みを探すのがおすすめです。

Q2:高いウイスキー(熟成年数が長いもの)は、やっぱり美味しいの?

A2:必ずしもそうとは限りません。長く熟成するとまろやかになりますが、個性が薄れることも。近年人気の「ノンエイジ(年数表記なし)」は、熟成年数に縛られず、ブレンダーが最高のバランスを追求した逸品も多いです。価格や年数だけで判断しないのがおすすめです。

Q3:ウイスキーの保存方法で、冷蔵庫はダメって本当?

A3:はい、おすすめできません。冷えすぎて香りが閉じたり、開閉による温度変化や他の食品のニオイ移りが風味を損なう原因になります。光の当たらない、温度変化の少ない冷暗所で、ボトルを必ず「立てて」保管するのが鉄則です。

Q4:ジャパニーズウイスキーって、スコッチと何が違うの?

A4:スコッチを手本としつつ、日本人の繊細な味覚に合わせた、非常に緻密でバランスの取れた味わいが特徴です。また、日本原産のミズナラ樽で熟成させることで生まれる、白檀のような東洋的な香りは、ジャパニーズウイスキーならではの魅力として世界的に評価されています。

Q5:ハイボールに合うウイスキーって、どうやって選べばいい?

A5:ポイントは2つ。まず、炭酸に負けない「香りがしっかりしている」こと。次に、普段飲むお酒の好みに合わせることです。例えば、甘いカクテルが好きならフルーティなタイプ、緑茶ハイが好きならさっぱりしたタイプを選ぶと、失敗が少なく好みの味に出会えます。ポイントは2つ。まず、炭酸に負けない「香りがしっかりしている」こと。次に、普段飲むお酒の好みに合わせることです。例えば、甘いカクテルが好きならフルーティなタイプ、緑茶ハイが好きならさっぱりしたタイプを選ぶと、失敗が少なく好みの味に出会えます。