ウイスキー山崎・白州2026EDITION|味・香りのレビュー

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ハイボール娘
ハイボール娘

今回は、山崎・白州2026EDITIONの魅力をご紹介。それぞれの歴史や製造方法の違いから生まれる、独特の味と香りの個性を分かりやすく解説します。

■山崎・白州2026 EDITIONの情報

項目山崎 Story of the Distillery 2026白州 Story of the Distillery 2026
最新の発売日2026年5月26日(火)2026年5月26日(火)
希望小売価格17,600円(税込)17,600円(税込)
容量/度数700ml / 43度700ml / 43度
コンセプト水無瀬の滝(名水の物語)バードサンクチュアリ(愛鳥の物語)

 

①山崎2026 EDITIONレビュー

1.1香り

グラスを軽く回すと、濃厚な干し柿の香りが広がります。続いて、ミズナラ樽由来の伽羅や白檀を思わせる、寺院の残り香のようなオリエンタルな香木感が立ち上がります。さらに、丁子のピリッとしたスパイス感と、完熟した赤リンゴのフレッシュな甘みが重なり合い、香りの層がどこまでも深く続きます。

1.2味わい

ひと口含むと、オレンジマーマレードを思わせる上品な酸味とビターな甘みが広がります。中盤から現れるのは、小豆の甘みです。高級な和菓子を口にした時のような、上品で深みのあるコク。ミズナラ樽のクリーミーさと、シェリー樽由来の濃厚な果実味が、液体の中で奇跡的なバランスで融合した味わいです。

1.3余韻

飲み込んだ後は、熾火の煙のように繊細で静かなスモーキーさです。お香のような芳しさが鼻に抜け、続いてシナモンやクローブのようなスパイスが心地よく舌を刺激します。この複雑な余韻は驚くほど長く、数分経ってもなお、山崎の森に包まれているかのような安らぎを与えてくれます。

1.4実際に飲んでみた感想

これまでのシリーズの中でも、今作は圧倒的に『和のアイデンティティ』が際立っています。特に小豆のようなコクのある甘みは、従来の山崎12年が持つ華やかさとは一線を画す、深淵な落ち着きを感じさせます。ストレートで時間をかけて向き合うと、香りが刻一刻と花開いていきます。私のおすすめは、小豆の甘みを引き立てるために少量の加水(数滴の常温水)をすることです。また、香りが爆発的に開き、ミズナラの香木感がより鮮明になります。また、ペアリングには羊羹や練り切りを合わせるとなお楽しめます。

 

②白州2026 EDITIONレビュー

2.1香り

鼻を近づけると、まずパイナップルのみずみずしい芳香が弾けます。そこにバーボンバレル由来のバニラクリームのような柔らかな甘みが寄り添います。また、今作で最も意表を突かれるのが焙じ茶の香ばしいニュアンスです。森の清涼感の中に、どこか懐かしいお茶を煎じた時のような落ち着いた香りが溶け込み、これまでの白州にはなかった複雑な奥行きを生み出しています。

2.2味わい

口当たりは驚くほど軽快で、やわらか。最初に感じるのは、和菓子に使われる和三盆を思わせる、上品でスッと消えていくような甘さです。構成原酒は、スモーキータイプの白州モルトをバーボンバレルで熟成させたもののみを厳選。クリーンな酒質の中にバニラのようなクリーミーさと、木樽由来の微かな苦味を絶妙なバランスで共存させています。

2.3余韻

飲み込んだ後に訪れるのは、静かで力強いスモーキーさです。激しく燃え上がる炎ではなく、焚き火の後に残った炭が静かに熱を帯びているような、温かみのある煙感。そこにほろ苦さが加わり、最後は白州らしいミントのような清涼感が鼻を抜け、非常にクリーンで爽やかな終焉を迎えます。

2.4実際に飲んでみた感想

白州NAや12年が初夏の森なら、2026 EDITIONは『焚き火の後の静かな夜の森』を想起させます。特に焙じ茶の香ばしさと熾火の煙の組み合わせは、これまでの白州の常識を覆すほど独創的です。私のおすすめは、2段階の飲み方になります。ますはストレートで、和三盆と焙じ茶の繊細な重なりを堪能します。その後にハイボールを作り、ミントを一枝添え、熾火のスモーキーさが爽やかさを楽しみます。ペアリングには、バニラアイスに数滴垂らして楽しむ大人のデザートや香ばしさを引き立てる白身魚の西京焼きが最高です。

 

★2024・2025年版との違いとは?

2024年は蒸溜所の歴史を象徴する力強い構成、2025年は調和と自然との共生をテーマとした洗練された味わいが追求されました。2026年版の最大の変化は、日本の精神性へのさらなる深化です。ラベルは建物から水無瀬の滝や野鳥といった自然の情景へと移り、風味も山崎は「小豆」、白州は「焙じ茶」といった和の情緒を感じる具体的な素材感がより強調されています。技術的な調和を超え、風土そのものを表現した集大成と言えます。

年式山崎の方向性白州の方向性
2024スパニッシュオークの力強さ若葉の爽快感とスモーク
2025多彩な原酒の調和(優等生)バーボン樽の甘みとドライさ
2026ミズナラと和の甘み(干し柿・小豆)スモーキー×焙じ茶の香ばしさ

 

■まとめ

2026年版の山崎・白州Story of the Distilleryは、これまでの技術的な調和を超え、日本の風土と精神性を液体に封じ込めた集大成と言えます。山崎の小豆や白州の焙じ茶といった、日本人の琴線に触れる和の情緒あふれる試みは、サントリーのブレンダーが提示した新たな挑戦の証です。価格改定によりプレミアム感は増しましたが、手にした者にしか語れない特別な物語がこのボトルには詰まっています。

ハイボール娘
ハイボール娘

抽選販売という狭き門ではありますが、この「2026年」という瞬間を刻んだ唯一無二の香味を求めて、ぜひ挑戦してみてください。名水と森が育んだ至高の一杯が、あなたの日常を豊かに彩るはずです。

今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!

 

■よくあるご質問

Q1:2026 EDITIONの定価はいくらですか?

A1:メーカー希望小売価格は、山崎・白州ともに17,600円(税込)です。2025年版の16,500円から、2026年4月の価格改定に伴い値上げされています。

Q2:通常品(ノンエイジ)との決定的な違いは何ですか?

A2:通常品が蒸溜所のハウススタイルを維持するブレンドであるのに対し、2026 EDITIONは水無瀬の滝や愛鳥活動といった特定のテーマを表現しています。そのため、山崎では小豆、白州では焙じ茶や熾火の煙など、通常品にはない独創的な素材感が強調されているのが特徴です。

Q3:初心者におすすめなのは、山崎と白州のどちらでしょうか?

A3:濃厚で華やかな甘み、ミズナラ樽のオリエンタルな香りを楽しみたいなら山崎がおすすめです。一方で、森の中にいるような爽快感や、キレのあるハイボールを楽しみたい初心者の方には白州が非常に支持されています。

Q4:抽選販売の当選確率はどのくらいですか?

A4:公式発表はありませんが、限定本数が各回約3,000名程度とされており、極めて高い倍率が予想されます。サントリー公式サイトのほか、百貨店やAmazonの招待販売など、複数の抽選ルートを併用するのが一般的です。

Q5:おすすめのペアリング(食べ合わせ)を教えてください。

A5:山崎は小豆のコクに合わせて、羊羹や練り切りなどの和菓子、またはブルーチーズが最適です。白州は、バニラアイスに直接垂らす楽しみ方のほか、スモーキーさを引き立てる白身魚の西京焼きや燻製料理との相性が抜群です。

 

■著者

ハイボール娘|元オーセンティックバー店員(歴10年)
新潟県のオーセンティックバーで10年間勤務。1,000種類を超えるウイスキーを扱い、お客様の好みに合わせた一本をご提案してきました。単に銘柄を勧めるだけでなく、ウイスキーごとの個性を最大限に引き出すストレート・ロック・ハイボールの最適な注ぎ分けなども行っていました。プロの現場で培った実体験をベースに、初心者の方から愛好家まで楽しめるウイスキー・ハイボールの情報をお届けしています。