• HOME
  • お酒の雰囲気
  • 【2025年】国産クラフトウイスキー|おすすめ銘柄と全国120蒸溜所ガイド

【2025年】国産クラフトウイスキー|おすすめ銘柄と全国120蒸溜所ガイド

お酒の雰囲気

ハイボール娘
ハイボール娘

今回は、国産クラフトウイスキーの魅力をご紹介!北海道から沖縄まで、稼働中の全120カ所以上の蒸溜所を網羅したリスト、おすすめ銘柄の味わいや特徴も詳しく紹介します。

■クラフトウイスキーとは何か?

クラフトウイスキーとは、一言でいえば「小規模生産のウイスキー」のことです。生産量が一定量以下で、多くの場合、一つひとつの工程に人の手をかける手工業(クラフト)によって生産されています。大手メーカーが追求する安定した品質や味わいとは趣が異なり、造り手のこだわりや個性が表れやすいのが最大の特徴です。その土地の水や気候、そして造り手の哲学が色濃く反映された、まさに唯一無二の味わいが、現在のウイスキー愛好家たちの心を掴んでいます。

 

■全国47都道府県 蒸溜所ガイド

①北海道・東北地方

日本のウイスキー造りの原点であり、ニッカウヰスキーの二大巨頭「余市蒸溜所」と「宮城峡蒸溜所」を擁する地域。その冷涼で湿潤な気候は、スコットランドに似たウイスキー造りの理想郷とされています。近年、この伝統的な土壌に、革新的なクラフトの波が押し寄せています。北海道では、アイラモルトのような伝統製法を目指す「厚岸蒸溜所」や、日本最北端かつ最小規模で名水「甘露泉水」を仕込み水に使う「利尻蒸留所」など、個性派が次々と誕生しています。

東北地方では、日本酒「八海山」で知られる八海醸造が「ニセコ蒸溜所」を手掛けるほか、焼酎メーカーの金龍が設立した「遊佐蒸溜所」(山形県)、東北最古の地ウイスキーメーカーである「安積蒸溜所」(笹の川酒造・福島県)など、既存の酒造技術を活かした実力派の参入が相次ぎ、日本で最も目が離せない最激戦区の一つとなっています。

都道府県蒸溜所名簡単な特徴銘柄
北海道余市蒸溜所伝統の「石炭直火蒸溜」を採用
力強く重厚でピーティー、燻製を思わせる香味
シングルモルト余市、
シングルモルト余市10年
北海道厚岸蒸溜所アイラモルトのようなウイスキーを目指す
冷涼・湿潤な気候。ミズナラ樽を使用
厚岸ウイスキー
二十四節気シリーズ
(例:小雪、啓蟄、立冬、芒種)
北海道富良野蒸溜所厚岸蒸溜所の第2拠点
内陸性気候の富良野で熟成庫が先行稼働
2025年度中に製品化を予定
北海道ニセコ蒸溜所仕込み水は良質なニセコアンヌプリの伏流水
木製の発酵槽で醸し、スコットランド製のポットスチルで蒸溜
(ウイスキー銘柄は2025年現在熟成中)
北海道利尻蒸留所日本最北端・最小規模
名水百選の「甘露泉水」を仕込み水に使用
Kamui Whisky
(オーナーズカスク受付)
北海道馬追蒸留所スコットランド、フォーサイス社より
ハイブリット式の蒸溜器を導入しウイスキーなどの生産を開始
馬追(MAOI)
北海道ディ・トリッパー蒸留所北海道産大麦モルトのみをしている主原料としているBEHIND THE CASK GLC-HKD25、
Di TRIPPER HARVEST-22.1
北海道苫小牧蒸留所
北海道千歳蒸溜所
北海道十勝蒸留所
北海道札幌工場
北海道丹久蒸留所
北海道Taiki Cosmic Glen Distillery
北海道当別蒸溜所
北海道余市リタファーム
サワマチ蒸溜所
北海道上富良野蒸留所(仮)
宮城県宮城峡蒸溜所「スチーム間接蒸溜」とバルジ型ポットスチルを採用
華やかでフルーティ(リンゴ、洋梨)な酒質
シングルモルト宮城峡
山形県遊佐蒸溜所東北の焼酎メーカー「金龍」が設立。高品質な酒質(TLAS)YUZA First edition 2022
山形県月光川蒸留所日本酒「楯の川酒造」による蒸溜所
山形県出羽蒸留所
福島県安積蒸溜所東北最古の地ウイスキーメーカー
(笹の川酒造)
YAMAZAKURA(山桜)
シングルモルト安積、
福島県天鏡蒸溜所
福島県玉野アセンド蒸留所
岩手県NANBUBIJIN DISTILLERY世界的な日本酒「南部美人」の蔵元
秋田県秋田蒸溜所

 

②関東地方

現在の国産クラフトウイスキーブームの震源地と言えるのが、埼玉県「秩父蒸溜所」を擁する関東地方です。創業者・肥土伊知郎氏の「イチローズモルト」が世界的な評価を得たことで、日本の小規模蒸溜所の可能性が世界に示されました。秩父には「秩父第2蒸溜所」も稼働し、さらにそのルーツである「羽生蒸溜所」(東亜酒造)も再稼働するなど、聖地としての一大集積地となっています。

その熱は各県にも波及しており、茨城県では「常陸野ネストビール」で知られる木内酒造が「八郷蒸溜所」を設立。ビール造りで培った木製発酵槽の技術 や、日本固有の「さくら樽」を用いた革新的なウイスキー造りで注目を集めています。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
埼玉県秩父蒸溜所日本のクラフトウイスキーの象徴
旧・羽生蒸溜所の原酒と秩父の原酒をブレンド
イチローズモルト
モルト&グレーン ホワイトラベル
リーフシリーズ(MWR、WWR、DD)
埼玉県秩父第2蒸溜所秩父蒸溜所に隣接する第2の蒸溜所(秩父蒸溜所の原酒としてブレンドに使用)
埼玉県羽生蒸溜所2021年に東亜酒造が自社蒸留を再開(復活)
イチローズモルトのルーツ
羽生蒸溜所ファーストリリース
(2025年2月予約販売開始)
埼玉県鴻巣蒸溜所
茨城県八郷蒸溜所ビール・日本酒の技術を応用
木製発酵槽や「さくら樽」を使用
日の丸ウイスキー Signature 1823
日の丸ウイスキー ブレンデッド
ニューボーン 2022
茨城県高藏蒸留所約60年ぶりに復活
百年梅酒の熟成に使用した「プラムワイン樽」で後熟
TAKAZO PURE MALT
(PLUM WINE CASK FINISH、
MIZUNARA CASK FINISH )
栃木県日光街道 小山蒸溜所日本酒蔵(西堀酒造)が設立
清酒酵母100%、吟醸米の米粉、低温発酵など日本酒の技術と思想を導入
2025年の本格デビューを予定
栃木県Stork valley Distillery
群馬県倉渕蒸留所
群馬県北軽井沢蒸留所
千葉県須藤本家800年以上の歴史を持つ日本酒蔵元
千葉県mitosaya薬草園蒸留所
神奈川県湘南蒸留所
神奈川県丹沢蒸溜所

 

③中部地方(甲信越・北陸)

日本アルプスがもたらす清冽な「水」と、冷涼な「気候」に恵まれたこの地域は、日本のウイスキー造りにおける中心地の一つです。その象徴が、「白州蒸溜所」と、「マルス駒ヶ岳蒸溜所」です。「森の蒸溜所」と呼ばれる白州や、中央アルプス駒ヶ岳の麓で熟成されるマルスウイスキーは、この土地のテロワールを色濃く反映しています。近年、この豊かな自然環境を求め、長野県(小諸、野沢温泉など)や山梨県(富嶽、富士北麓など)には新規蒸溜所の設立が相次いでいます。

一方で、日本海側では独自の技術革新が光ります。富山県の「三郎丸蒸留所」は、地元の鋳造技術を結集し、世界初となる鋳造製ポットスチル「ZEMON」を開発・稼働させ、世界中のウイスキーファンを驚かせました。また、新潟県では電子部品メーカーが設立した「吉田電材蒸留所」や、日本酒「八海山」で知られる八海醸造の「深沢原蒸溜所」など、異業種や有力蔵元からの参入も目立ちます。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
長野県マルス駒ヶ岳蒸溜所日本最高所(標高798m)の蒸溜所
冷涼な気候で穏やかな熟成
シングルモルト駒ヶ岳
リミテッドエディション2020、
IPAカスクフィニッシュ
AGED 8 YEARSなど)
長野県小諸蒸溜所
長野県野沢温泉蒸留所
長野県軽井沢ウイスキー蒸留所
長野県御代田蒸溜所
長野県飯山マウンテンファーム蒸溜所
長野県戸狩蒸溜所
山梨県サントリー白州蒸溜所「森の蒸溜所」と呼ばれている
冷涼多湿な気候
シングルモルト白州
山梨県富嶽蒸溜所
山梨県富士北麓蒸溜所
山梨県源流蒸溜所
山梨県韮崎御勅使蒸留所
山梨県南アルプスワインアンドビバレッジ
新潟県吉田電材蒸留所電子部品メーカー(吉田電材工業)という
異業種からの参入
新潟県深沢原蒸溜所日本酒「八海山」の蔵元
(八海醸造)が設立
新潟県新潟亀田蒸溜所英国産麦芽使用
ニューポットがWWAで世界最高賞受賞
新潟亀田ニューポット
新潟県忍蒸留所
新潟県津川蒸溜所
富山県三郎丸蒸留所世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を使用
スモーキーな酒質
三郎丸スモーキーハイボール(缶)
石川県金沢蒸溜所

 

④中部地方(東海)

日本のウイスキー産業の「縮図」とも言えるのが東海地方です。この地域には、世界でも有数の規模を誇る二つの大手グレーンウイスキー蒸溜所が存在します。キリンの「富士御殿場蒸溜所」とサントリーの「知多蒸溜所」です。これらは、ブレンデッドウイスキーの根幹を支えるだけでなく、「富士」や「知多」といった、世界的に高い評価を受けるシングルグレーンウイスキーを生み出す、日本の中核的な生産拠点です。

その一方で、この大手の牙城に、極めて対照的な新進気鋭のクラフト蒸溜所が共存しています。代表格が「ガイアフロー静岡蒸溜所」です。静岡の豊かな自然の中に設立されたこの蒸溜所は、閉鎖された伝説的な「軽井沢蒸溜所」の蒸留機を受け継ぎ、さらに現在では非常に珍しい「薪直火蒸留」という伝統的製法をあえて採用するなど、そのユニークな試みで世界中から注目を集めています。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
静岡県富士御殿場蒸溜所モルトと3種(バーボン、カナディアン、スコッチタイプ)の
グレーン原酒を造り分ける統合型蒸溜所
シングルグレーンウイスキー富士、
シングルモルトジャパニーズ
ウイスキー富士
静岡県静岡蒸溜所2種の初留釜(薪直火「W」と旧軽井沢「K」)の
原酒をブレンド
シングルモルト静岡
ユナイテッドS
静岡県井川蒸留所
静岡県Distillery Water Dragon
静岡県富士かぐや蒸溜所
愛知県知多蒸溜所グレーンウイスキー専門
3タイプ(ヘビー、ミディアム、クリーン)の
グレーン原酒を造り分け
サントリーウイスキー知多
(シングルグレーン)
愛知県清洲桜醸造清酒蔵の地下貯蔵庫で熟成。シングルモルト、
シングルグレーン、ブレンデッドを製造
愛知クラフトウイスキー
キヨス(ブレンデッド)
愛知県碧南蒸留所
岐阜県飛騨高山蒸溜所
岐阜県養老蒸溜所ピークウイスキー
三重県伊勢蒸留所

 

⑤関西地方(近畿)

1923年、鳥井信治郎が日本初のウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」の建設に着手した、まさに「日本のウイスキー発祥の地」。日本のウイスキーの父と呼ばれる鳥井信治郎と竹鶴政孝 が夢見た「日本人のためのウイスキー」造りは、この地から始まりました。その歴史的な土壌には、今もなお多様な蒸溜所が息づいています。兵庫県の「江井ヶ嶋酒造」は、100年以上の歴史を持ち、日本で最も海に近い蒸溜所の一つとして知られ、その立地が生み出す「塩味」すら感じさせる「ホワイトオークあかし」で根強い人気を誇ります。滋賀県の「長濱蒸溜所」は、「日本最小クラス」の極小規模ながら、ブレンデッドモルト「アマハガン」シリーズで世界的な評価を獲得。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
大阪府サントリー山崎蒸溜所日本初のウイスキー蒸溜所(1923年着手)
ミズナラ樽やワイン樽など多様な原酒を造り分け
シングルモルト山崎、
シングルモルト山崎18年
大阪府三国蒸溜所
大阪府北新地CO・LABO
兵庫県黄桜丹波蒸溜所
兵庫県江井ヶ島蒸留所海に近い蒸溜所
シェリー樽とバーボン樽で熟成
ホワイトオーク シングルモルト あかし
兵庫県海峡蒸溜所
兵庫県神戸蒸溜所
兵庫県養父蒸溜所
兵庫県六甲山蒸溜所
兵庫県西山酒造場
滋賀県長濱蒸溜所日本最小クラス、ブレンド技術に強み
ひょうたん型のポットスチル
AMAHAGAN
(ワールドモルト、ミズナラ ・赤ワイン樽フィニッシュなど)
滋賀県琵琶湖蒸溜所
京都府京都みやこ蒸溜所2種のポットスチル(ストレート型/バルジ型)で
原酒を造り分け、寒暖差大
京都ウイスキー 西陣織(赤帯、紫帯)
和歌山県紀州熊野蒸溜所梅酒メーカー(プラム食品)が設立
スコッチと日本モルトをブレンドしミズナラ樽で後熟
JAPAN MADE BLENDED MALT WHISKY 熊野
奈良県奈良蒸溜所

 

⑥中国・四国地方

この地域は、2024年4月に本格施行されたジャパニーズウイスキーの新基準を巡る文脈において、最も劇的な「変革」を遂げた地の一つです。その象徴的な存在が、広島県の「サクラオB&D(旧中国醸造)」です。彼らは「桜尾蒸留所」を新設し、瀬戸内海の潮風を受ける海辺の熟成庫で造る「シングルモルト桜尾」と、内陸の山中にある冷涼な旧鉄道トンネルで熟成させる「シングルモルト戸河内」という、二つの全く異なる「テロワール(土地の個性)」を戦略的に使い分けるという、世界でも類を見ないアプローチで高い評価を獲得しています。このほか、鳥取県の「倉吉蒸溜所」(松井酒造)や岡山県の「岡山蒸溜所」(宮下酒造)など、各地で新基準に準拠した誠実なウイスキー造りが進んでいます。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
広島県桜尾蒸留所瀬戸内海の海沿いにある熟成庫
潮の香りを纏う、寒暖差大
シングルモルト桜尾
(完熟ブドウ、ビターチョコ、潮の香り)
広島県SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE (戸河内)内陸の山中にある旧鉄道トンネルを熟成庫として使用
一年中冷涼で高湿度
シングルモルト戸河内
(新緑、リンゴ、マーマレード、軽快)
広島県SETOUCHI DISTILLERYシングルモルトジャパニーズ
ウイスキー瀬戸内
オロロソシェリーシングルカスク
鳥取県倉吉蒸溜所自社蒸留のシングルモルトと、海外原酒も使用したピュアモルトの両方を展開シングルモルトウイスキー 倉吉、
マツイピュアモルトウイスキー 倉吉
鳥取県境港蒸留所
岡山県岡山蒸溜所地元の湧き水使用。
シェリー樽、ブランデー樽、ミズナラ樽の3種で熟成
シングルモルト岡山
(マジパン、コニャックのヒント)
徳島県阿波乃蒸溜所

 

⑦九州・沖縄地方

日本の伝統的な酒造り、特に「焼酎・泡盛」の蒸留技術が、ウイスキーという新しい分野でどのように昇華されているかを示す、最もイノベーティブな地域です。鹿児島県には、日本のクラフトウイスキー界を牽引するスター蒸溜所が集積しています。本格焼酎「小鶴」で知られる小正醸造が設立した「嘉之助蒸溜所」、本坊酒造(マルスウイスキー)発祥の地であり温暖な気候を活かす「マルス津貫蒸溜所」、プレミアム焼酎「㐂六(きろく)」の黒木本店による「尾鈴山蒸留所」、そして「薩摩宝山」の西酒造が手掛ける「御岳蒸留所」など、有力な焼酎蔵元がその技術と哲学を注ぎ込んでいます。

沖縄県も同様に、泡盛のヘリオス酒造(許田蒸留所)、沖縄最古の泡盛蔵元である新里酒造(州崎蒸留所)、ライスウイスキーに挑む久米仙酒造(那覇蒸溜所)、「まさひろ」のまさひろ酒造など、主要な泡盛メーカーがこぞってウイスキー製造に参入し、亜熱帯の気候を活かした独自の熟成に挑戦しています。

都道府県蒸溜所名製造特徴銘柄
鹿児島県嘉之助蒸溜所焼酎「メローコヅル」の蔵元(小正醸造)
焼酎熟成に使用したリチャーカスク を使用
シングルモルト嘉之助
嘉之助 DOUBLE DISTILLERY
鹿児島県嘉之助 日置蒸溜蔵焼酎用のポットスチル(真空蒸留)で
グレーン原酒を製造
嘉之助 HIOKI POT STILL
鹿児島県マルス津貫蒸溜所本坊酒造発祥の地
温暖多湿な気候でダイナミックな熟成
シングルモルト津貫
鹿児島県御岳蒸留所焼酎「富乃宝山」の西酒造が設立
ファーストフィル ソレラシェリーバットで熟成
JAPANESE SINGLE MALT WHISKY 御岳 2025
鹿児島県さつま司蒸溜蔵ニッカウヰスキーが運営
鹿児島県横川蒸留所ウイスキー工場
鹿児島県菱田蒸溜所
鹿児島県火の神蒸溜所HINOKAMI ニューボーン#1
鹿児島県小牧蒸溜所
熊本県山鹿蒸溜所シングルモルト 山鹿 ザ・ファースト
熊本県田野蒸溜所
熊本県山都蒸溜所
熊本県常楽酒造
大分県久住蒸留所
宮崎県尾鈴山蒸留所焼酎「㐂六」の黒木本店別蔵
完全自家栽培大麦使用(Farm to Bottle)
宮崎県産「栗」樽で熟成
OSUZU MALT NEW BORN
宮崎県SATO DISTILLERY
福岡県SHINDO LAB (新道蒸溜所)
福岡県八女蒸溜所
福岡県大石酒造場
福岡県門司工場ニッカウヰスキーが運営
長崎県波佐見蒸留所
沖縄県許田蒸留所泡盛「くら」やラム酒の蔵元(ヘリオス酒造)
沖縄県州崎蒸留所沖縄最古の泡盛蔵元(新里酒造)
スコッチと泡盛13年古酒をブレンド
新里WHISKY、
琉歌 シングルモルト
沖縄県那覇蒸溜所泡盛「久米仙」の蔵元(久米仙酒造)
ライスウイスキーを製造
沖縄 ISLAND BLUE
沖縄県伊江島蒸留所イエラム

 

■今飲むべき国産クラフトウイスキー

①秩父蒸溜所

日本のクラフトウイスキーブームは、この蒸溜所抜きには語れません。創業者である肥土伊知郎氏が、経営難で閉鎖された父の蒸溜所(東亜酒造・羽生蒸溜所)に残された、破棄寸前の原酒(400樽)を救い出し、それを「イチローズモルト」として世に出したことからすべてが始まりました。そのウイスキーが世界最高賞を受賞したことで、ジャパニーズクラフトの可能性が世界に示されたのです。「時と共に成長する」、「ウイスキーを飲む体験」を提供するという哲学に触れることは、現代の地ウイスキーを知る上で不可欠です。

イチローズモルト モルト&グレーン ホワイトラベル
秩父蒸溜所のスタンダードボトル。このウイスキーを検索すると、一部で「まずい」「味が薄い」という評価 が見られます。これは、製品の失敗ではなく、飲み方の「ミスマッチ」に他なりません。このボトルはその設計上、ストレートで飲むとアルコールの刺激を感じやすく、物足りなさを感じる場合があります 。このウイスキーの真価は「ハイボールでこそ光る」ように計算されています。

リーフシリーズ
MWR(ミズナラウッドリザーブ)
「カスク・イノベーション」の代表格。複数のモルト原酒を、日本のミズナラ樽で後熟(追加熟成)。ピーティーな原酒が隠し味となり、複雑で重厚な味わいを生み出しています。

WWR(ワインウッドリザーブ)
赤ワイン樽で熟成させた一本。柑橘系の爽やかさと、ワイン樽由来の滑らかな甘みが特徴です。

DD(ダブルディスティラリーズ)
閉鎖した「羽生」の原酒と、新生「秩父」の原酒をブレンド。蒸溜所の歴史そのものを飲むようなボトルです。







②マルスウイスキー

「テロワール・イノベーション」の先駆者。第一次地ウイスキーブームの立役者であり、「西の雄」とも呼ばれたマルスウイスキー。その最大の魅力は、日本アルプスの冷涼な「マルス駒ヶ岳蒸溜所」(長野県)と、創業の地である温暖な「マルス津貫蒸溜所」(鹿児島県)という、日本の南北両極端な環境で熟成される原酒の使い分けにあります。

シングルモルト駒ヶ岳
信州蒸溜所のフラッグシップ。冷涼な気候でゆっくりと熟成されます。近年は「IPAカスクフィニッシュ」や、30年以上の原酒も使用した「AGED 8 YEARS スモールバッチ」など、隣接するビール醸造所の樽や長期熟成原酒を使った意欲的な「カスク・イノベーション」製品もリリースしています。

マルスモルト ル・パピヨン
日本の蝶をテーマにしたシリーズ。「トリプルカスク(『ベニヒカゲ』)」や「ダブルカスク(『ナミアゲハ』、ポートワインカスクとマルサラワインカスク使用)」など、カスク(樽)の組み合わせの妙が楽しめる、まさにクラフトならではの実験的なラインナップです。

シングルモルト津貫
鹿児島・津貫蒸溜所のシングルモルト。南国の温暖な気候がもたらす、力強くダイナミックな熟成感が特徴です。







③桜尾蒸留所

「テロワール(土地の個性)」を、最も戦略的かつ明確に製品に反映させている、現代クラフトウイスキーの最先端です。彼らは意図的に二つの異なる熟成庫を使い分けています。一つは瀬戸内海の潮風が当たる海沿いの「桜尾」、もう一つは内陸の山中にある旧鉄道トンネル「戸河内」です。

シングルモルト桜尾
瀬戸内海に面した熟成庫で熟成。樽は潮の香りを纏い、味わいにはミルキーな甘みと「奥から潮っぽいピート」を感じます。ハイボールにすると、レビューでも「ほのかに香る柑橘とほのかな煙」と評されるように、その個性が際立ちます。

シングルモルト戸河内
かつて鉄道用だった内陸の「戸河内トンネル」 で熟成。一年中冷涼な 環境で、ウイスキーはゆっくりと熟成します。味わいは「軽快でスムース」、バニラやリンゴを思わせる すっきりとした甘さが特徴。こちらはストレートやロックで、桜尾との違いをじっくりと楽しむのがおすすめです。



④厚岸蒸溜所&嘉之助蒸溜所

厚岸蒸溜所
北海道の霧深い港町、厚岸。ここで彼らは「アイラモルトのような」、伝統的でスモーキーなウイスキー造りを志向しています。彼らの魅力は、その哲学にあります。「10年、20年先を見据えて、原酒の種類と量を増やしていく。次の代の人たちがそのストックを使ってさらに高品質な製品を造ることができるならば、これに勝る喜びはありません」。この長期的なビジョンこそが、ウイスキーの本質です。

嘉之助蒸溜所
「技術のクロスオーバー」を飲むなら、この一本です。1883年創業の本格焼酎「小鶴」で知られる小正醸造が設立。焼酎製造で培った蒸留技術や、焼酎の熟成に使った樽を応用するなど、他の蒸溜所には真似のできない芳醇(メロー)で個性的な味わいを生み出し、九州を代表するクラフト蒸溜所となっています。







■まとめ

2025年、日本のクラフトウイスキーは120カ所を超える蒸溜所が稼働し、百花繚乱の時代を迎えました。北は北海道の「厚岸」から南は沖縄の「新里」まで、その土地の気候風土(テロワール)と、酒造やビール造りで培った技術が融合し、個性豊かなウイスキーが次々と誕生しています。2024年のジャパニーズウイスキー定義の施行により、品質への信頼も高まりました。

ハイボール娘
ハイボール娘

ミズナラ樽や桜樽、地元の食材を活かしたユニークな熟成など、世界が注目する日本の「クラフトウイスキー」。本ガイドを片手に、あなたの感性に響く、運命の1本を探してみてはいかがでしょうか。

今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!

 

■よくあるご質問

Q1:「地ウイスキー(クラフトウイスキー)」とは何ですか?

A1:小規模な蒸溜所で造られる少量生産のウイスキーのことです。大量生産品とは異なり、造り手のこだわりや地域の気候風土が色濃く反映され、個性豊かな味わいを楽しめるのが最大の特徴です。

Q2:初心者におすすめの飲み方はありますか?

A2:初心者には、食事にも合う爽やかな「ハイボール」がおすすめ。香りを楽しみたければ常温の水と1:1で割る「トワイスアップ」、時間の経過による変化を楽しむなら「ロック」も良いでしょう。

Q3:ウイスキーに賞味期限はありますか?

A3:アルコール度数が高いため、未開栓なら賞味期限はありません。ただし直射日光や高温を避けて保管してください。開栓後は香りが徐々に抜けていくため、半年から1年を目安に飲み切るのが美味しく楽しむコツです。

Q4:「ジャパニーズウイスキー」の定義とは何ですか?

A4:原材料に麦芽を必ず使用し、日本国内で採水・蒸留・貯蔵(木樽で3年以上)・瓶詰めを行うことなどが要件です。2024年4月から本格施行されたこの自主基準により、品質と信頼性が保証されています。

Q5:なぜ今、日本のウイスキーが世界で人気なのですか?

A5:繊細でバランスの取れた味わいが世界的なコンペティションで最高賞を連発し、評価が急上昇しました。ミズナラ樽熟成など日本独自の技術や、職人の細やかなこだわりが世界中の愛好家を魅了しています。