【おうちで簡単】コーヒーハイボールの作り方|豆・ウイスキーの選び方


ハイボール娘
今回は、ウイスキーの芳醇な香りと、香り高いコーヒーが融合した新定番カクテル「コーヒーハイボール」をご紹介!昼の象徴であるコーヒーと夜の楽しみであるウイスキーが融合し、時間帯を問わず楽しめる洗練された大人の味わいが魅力で人気の一杯です。
■コーヒーとウイスキーの秘密とは?
コーヒーとウイスキーの相性の良さには、香りの化学的な秘密があります。ウイスキーの樽熟成によるバニラやキャラメルの香りと、コーヒー焙煎で生まれるナッツのような香ばしい香り。これらは共通の成分を持つため、互いの風味を自然に引き立て合うのです。
さらに、ウイスキーが持つフルーティーな香りがコーヒーの酸味と結びついたり、スモーキーな個性がコーヒーの甘さを際立たせるなど、対照的な組み合わせも楽しめます。香りの共通点や対比を理解することで、ペアリングの可能性は無限に広がります。
■コーヒーハイボールを作る4方式
①ダイレクト方式
最も手軽で、初心者の方が最初に試すべき方法です。淹れたコーヒーを直接使うことで、コーヒーのフレッシュな香りをダイレクトに楽しめます。
材料(1杯分)
お好みのウイスキー:45ml
冷やした濃いめのコーヒー:30ml
よく冷えた炭酸水:120ml
氷:グラスにたっぷり
作り方
1. 冷凍庫で冷やしたグラスに、氷を山盛りに入れます。
2. ウイスキーを注ぎ、マドラーで軽くステアしてウイスキー自体を冷やします。
3. 次に、冷やしておいた濃いめのコーヒーを注ぎます。
4. 氷に当てないように、グラスの縁からそっと炭酸水を注ぎ入れます。
5. マドラーを一度だけ静かに差し込み、氷を軽く持ち上げて全体を馴染ませたら完成です。
ポイント
・コーヒーは普段飲むものより少し濃いめに淹れると、ウイスキーや炭酸に負けない風味を保てます。
・市販のカフェオレベースを使うと、手軽に甘みとコクのある一杯が作れます。
・お好みで砂糖や生クリームを加えて、デザート感覚で楽しむのもおすすめです。
②インフュージョン方式
ワンランク上の味わいを求めるなら、このインフュージョン(漬け込み)方式が最適です。コーヒー豆の香りがウイスキーに深く溶け込み、一体感のある洗練された味わいが生まれます。
材料
お好みのウイスキー(または焼酎):200ml
お好みのコーヒー豆(ホールビーン):20g
密閉できる清潔なガラス瓶
作り方
1. 使用するガラス瓶を煮沸消毒し、完全に乾かします。
2. 瓶にコーヒー豆20gとウイスキー200mlを入れ、蓋をしっかりと閉めます。コーヒー豆10gに対してスピリッツ100mlが基本の比率です。
3. 直射日光の当たらない冷暗所で、3日〜1週間ほど寝かせます。
4. 3日目あたりから味見を始め、好みの香りと味わいになったタイミングで、茶こしなどを使って豆をすべて取り除きます。豆を長く漬けすぎると、渋みやエグ味が出ることがあるため注意が必要です。
ポイント
・完成したコーヒーウイスキーは、通常のウイスキーと同様に保管できます。アルコールが保存料の役割を果たすため、数ヶ月は品質を保つことができます。
・このコーヒーウイスキーを使ってハイボールを作る際は、ウイスキー45mlに炭酸水135ml程度を合わせるだけで、格別のコーヒーハイボールが完成します。
③バリスタ方式
コーヒーの抽出器具にこだわりがある方向けの方法です。コーヒーの風味を凝縮させたエキスを作ることで、飲み物を薄めることなく、力強いコーヒーの個性を加えることができます。
エアロプレスを使う場合
エアロプレスは、圧力を使って短時間で濃縮コーヒーを抽出できる器具で、カクテルベース作りに非常に適しています。
レシピ
エスプレッソ用の細挽きにしたコーヒー粉18gに対し、90℃のお湯を90cc注ぎ、30秒ほど攪拌してから強くプレスします。出来上がった濃縮コーヒーをウイスキーと炭酸水に加えます。
プロの技
エアロプレスに直接ウイスキーと少量の炭酸水を入れ、コーヒー粉と共に攪拌してからプレスするという上級テクニックもあります。これにより、すべての素材がより深く統合されます。
エスプレッソマシンを使う場合
抽出したてのエスプレッソ(シングルまたはダブルショット)を急冷し、ハイボールに加えます。エスプレッソ特有の豊かなクレマ(泡)が、口当たりをクリーミーにし、見た目にも美しい層を作ります。
④アロマティック方式
最もシンプルかつ、粋な楽しみ方です。サントリーのプロが紹介したこの方法は、味わいだけでなく「香り」で楽しむ、通の飲み方と言えるでしょう。
作り方
まずは通常のハイボールを作ります。完成したハイボールの表面に、焙煎したコーヒー豆を3〜5粒、そっと浮かべます。
ポイント
・この方法の主役は「香り」です。グラスを口に運ぶたびに、まず鼻に届くのはコーヒー豆の香ばしいアロマ。この香りが脳を刺激し、ウイスキーハイボールの味わいをより複雑で豊かなものに感じさせてくれます。
・特に、バーボンウイスキーの甘い香りとコーヒー豆の香ばしさの組み合わせは、絶妙なコントラストを生み出し、おすすめです。
■ウイスキーの選び方
ウイスキーの選択は、コーヒーハイボールの骨格を決定する最も重要な要素です。産地や製法によって異なるウイスキーの個性を理解し、コーヒーとの相性を考えることで、狙い通りの味わいを創出できます。
①アイリッシュウイスキー
アイルランドで造られるウイスキーは、3回蒸溜による滑らかで軽やかな口当たりが特徴です。ピート(泥炭)を使わないためスモーキーさがなく、青リンゴやバニラのような繊細な香りを持ちます。そのクセのないバランスの良さは、コーヒーの繊細な風味を邪魔せず、互いを引き立てるため、コーヒーカクテルのベースとして伝統的に愛用されてきました。初心者にも最適な、最も調和の取れた選択肢です。
代表銘柄
ジェムソン、ブッシュミルズ、バスカー
②バーボンウイスキー
アメリカで、主原料の51%以上をトウモロコシが占め、内側を強く焦がした新品のアメリカンオーク樽で熟成されます。この製法が、バニラ、キャラメル、トーストのような甘く香ばしい風味を生み出します。この樽由来の甘い香りは、コーヒーのロースト香と相性抜群で、リッチでデザートのような甘みのあるハイボールに仕上がります。
代表銘柄
メーカーズマーク、ジムビーム、ワイルドターキー
③ジャパニーズウイスキー
日本のウイスキーは、スコッチの製法を基盤としながらも、日本人の繊細な味覚に合わせたバランスとエレガンスが追求されています。過度なスモーキーさや甘さを抑えた、調和の取れた味わいは、特に食事との相性も良く、繊細な風味を持つコーヒーの個性を活かしたい場合に最適です。
代表銘柄
角瓶、知多、ニッカ フロム・ザ・バレル
④スコッチウイスキー
スコットランドのスペイサイド地方で造られるモルトウイスキーは、ピートを使用しないものが多く、華やかでフルーティーな香りが特徴です。これは、発酵工程で生まれる「エステル」という香り成分が豊富だからです 。このリンゴや洋梨のような香りは、軽やかな浅煎りのコーヒーと合わせることで、非常に明るく爽快なハイボールを生み出します。
代表銘柄
グレンフィディック、ザ・グレンリベット、マッカラン
⑤スコッチウイスキー
アイラ島で造られるモルトウイスキーは、麦芽を乾燥させる際に焚くピートに由来する、正露丸にも例えられる強烈なスモーキーさと薬品香が最大の特徴です。その強度はフェノール値(PPM)で示されます 。これは上級者向けの選択ですが、この個性的な煙の香りが、コーヒーの甘みや苦みとぶつかり合うことで、忘れられないほど複雑でスモーキーな一杯が完成します。
代表銘柄
ラフロイグ、アードベッグ、ボウモア
ウイスキー銘柄早見表
| ウイスキーの種類 | 主な風味特性と香気成分 | おすすめのスタイル | 最適なコーヒーペアリング | 代表的な銘柄 |
| アイリッシュ | スムーズ、軽やか、バニラ、青リンゴ。 3回蒸溜による滑らかさ。 | バランスの取れた調和型 | 中煎り/ウォッシュトプロセス | ジェムソン、ブッシュミルズ、バスカー |
| バーボン | 甘い、キャラメル、バニラ、オーク。 樽由来のバニリン、ラクトンが豊富。 | リッチでデザート風 | 中煎り〜深煎り/ナチュラルプロセス | メーカーズマーク、ジムビーム、ワイルドターキー |
| ジャパニーズ | エレガント、繊細、バランスが良い。 ミズナラ樽由来の白檀香(サンタロール)も。 | 食事にも合う万能型 | 浅煎り〜中煎り/ウォッシュトプロセス | サントリー 知多、ニッカ フロム・ザ・バレル、角瓶 |
| スコッチ(スペイサイド) | フルーティー、華やか、蜂蜜。 発酵由来のエステル香が特徴。 | 爽快でアロマティック | 浅煎り/ウォッシュトプロセス | グレンフィディック、ザ・グレンリベット、マッカラン |
| スコッチ(アイラ) | スモーキー、ピーティー、塩気、薬品香。 ピート由来のフェノール類が支配的。 | 個性的でスモーキー | 深煎り/ナチュラルプロセス | ラフロイグ、アードベッグ、ボウモア、カリラ |
■コーヒー豆の扱いについて
①焙煎度(ローストレベル)
浅煎り
酸味が強く、花や果実のような繊細な香りが特徴。軽やかなウイスキー(アイリッシュ、スペイサイド)と合わせ、豆の個性を活かすのに最適です。
中煎り
酸味と苦味のバランスが良く、キャラメルやチョコレートの風味が出てきます。最も汎用性が高く、どんなウイスキーとも合わせやすい万能な選択肢です。
深煎り
苦味が主役で酸味は穏やか。スモーキーで力強い風味が、濃厚なバーボンやスモーキーなアイラモルトにも負けません。
②精製方法
これはコーヒーの個性を決定づける、専門的かつ重要な要素です。コーヒーチェリーの果実から、いかにして種子(コーヒー豆)を取り出すかの違いです。
ウォッシュト(水洗式)
収穫後、果肉とぬめり(ミューシレージ)を水で洗い流してから乾燥させます。これにより、雑味がなくクリーンで、明るい酸味が際立つ味わいになります。爽やかでキレのあるハイボールを目指すならこの方法です。
ナチュラル(非水洗式)
果実をつけたまま天日乾燥させます。果実の糖分が豆に浸透し、ベリーやトロピカルフルーツのような濃厚な甘さと、重厚なボディが生まれます。甘くフルーティーなハイボールに最適です。
ハニープロセス
ウォッシュトとナチュラルの中間的な製法。果肉の一部を残したまま乾燥させることで、ウォッシュトのクリーンさとナチュラルの甘さを両立させます。
コーヒー豆の選び方早見表
| 創りたい味わいの方向性 | 推奨コーヒー焙煎度 | 推奨コーヒー精製方法 | 推奨コーヒー産地の例 | 最適なウイスキーペアリング |
| リッチ&スイート | 中煎り〜深煎り | ナチュラル | ブラジル、インドネシア(スマトラ) | バーボン、カナディアン |
| ブライト&フルーティー | 浅煎り〜中煎り | ウォッシュト | エチオピア、ケニア、コロンビア | スペイサイドスコッチ、ジャパニーズ |
| バランス&ハーモニー | 中煎り | ウォッシュト、ハニー | グアテマラ、コスタリカ | アイリッシュ、ジャパニーズ |
| スモーキー&コンプレックス | 深煎り | ナチュラル、スマトラ式 | インドネシア、インド | アイラスコッチ、ヘビーピート系 |
■まとめ

ハイボール娘
コーヒーハイボールの世界は、単なるレシピを超えた奥深い探求の旅です。この記事で紹介した4つの作り方、そしてウイスキーとコーヒー豆の選び方を示した早見表は、その旅の羅針盤となります。
今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!
■よくあるご質問
Q1:インスタントコーヒーでも作れますか?
A1:はい、作れます。少量のお湯で普段より濃いめに溶かし、しっかりと冷ましてから使えば、手軽に本格的な味わいを楽しめます。まずはこの方法で試してみるのもおすすめです。
Q2:なんだか味が薄くなってしまいます。コツはありますか?
A2:味が薄くなる一番の原因は「氷」です。家庭の製氷皿の氷ではなく、コンビニなどで売っている溶けにくいロックアイスを使うだけで劇的に改善します。また、ウイスキーやコーヒー、グラスを事前にしっかり冷やしておくことも非常に重要です。
Q3:ウイスキー以外のお酒でも作れますか?
A3:はい、クセのない甲類焼酎や、ラム、ブランデーでも美味しく作れます。特に焼酎でコーヒー豆を漬け込んだ「コーヒー焼酎」のハイボールは非常に人気があります。
Q4:漬け込んだコーヒーウイスキーはどのくらい持ちますか?
A4:コーヒー豆を取り出した後であれば、アルコール度数が高いため冷暗所で数ヶ月〜1年以上保存可能です。ただし、香りや風味が変化していくため、最高の状態で楽しむには1〜2ヶ月で飲み切ることをおすすめします。
Q5:カフェインが気になります。
A5:はい、コーヒーを使用するためカフェインは含まれます。夜に楽しみたいけれどカフェインを避けたい場合は、デカフェ(カフェインレス)のコーヒー豆やインスタントコーヒーを使用してください。風味はそのままに、カフェインを気にせず楽しむことができます。


