厚岸×嘉之助|今飲むべきは北のスモーキーか、南の華やかさか


ハイボール娘
今回は、特に注目度が高く、独自の個性でファンを増やしている、厚岸と嘉之助のウイスキーについて、そのバックグラウンド、味、香り、そしてハイボールにした時の印象などを徹底比較し、それぞれの個性を深掘りしていきます!
■厚岸蒸溜所×嘉之助蒸溜所–注目のジャパニーズウイスキー
①厚岸(あっけし)

タイプ:シングルモルト・ジャパニーズウイスキー (北海道厚岸町)
蒸溜所のこだわり・特徴
「アイラ島のようなウイスキー造り」を目指し、創業当初からピーテッド(スモーキーな風味を付けるために、麦芽乾燥時にピート(泥炭)を焚く)麦芽を積極的に使用。冷涼で湿潤な気候、豊富な軟水、そして厚岸名産の牡蠣殻を熟成庫の床に敷くなど、独自の環境を活かしたウイスキー造りが特徴です。
味・香りの一般的な傾向
グラスに注ぐと、まずしっかりとしたピートスモーク、潮の香り、ヨード香などが感じられます。奥には柑橘系の爽やかさや、麦芽由来の甘み、スパイシーさも。口に含むと、スモーキーでありながらもどこか甘やかで、フルーティーなニュアンスも。複雑で力強く、余韻も長いのが特徴です。
ハイボールにした時の印象
スモーキーさがソーダによって程よく和らぎ、潮っぽさや柑橘感が際立ち、非常に爽快で飲みごたえのあるハイボールに。スモーキーハイボール好きにはたまらない個性を発揮します。
食中酒としても、特に牡蠣や魚介類との相性は抜群と言われています。「日本のアイラモルト」とも称される、力強い個性が魅力!ハイボールにすると、そのスモーキーさが食事のアクセントにもなり、クセになる美味しさです。
②嘉之助(かのすけ)

タイプ:シングルモルト・ジャパニーズウイスキー (鹿児島県日置市)
蒸溜所のこだわり・特徴
焼酎蔵「小正醸造」が母体。ポットスチル(蒸留器)を3基(再留釜が2種類)持ち、多彩な原酒を造り分けるのが大きな特徴。リッチな酒質を目指し、熟成樽もバーボン樽、シェリー樽、ワイン樽など多様。潮風を感じる海沿いの貯蔵庫で熟成されます。
味・香りの一般的な傾向 (代表的なボトル)
グラスからは、バニラや蜂蜜、熟した果実(リンゴ、洋梨など)のような甘く華やかな香りが立ち上ります。樽由来のウッディさや、ほんのりとした柑橘香も。口当たりは非常にスムースで、柔らかい甘みとフルーティーさがバランス良く広がります。
ハイボールにした時の印象
そのフルーティーで華やかな香りがソーダによって一層引き立ち、非常に上品で飲みやすいハイボールに。ウイスキーの甘みと炭酸の爽快感が心地よく調和し、飲み飽きしない味わいです。
食前酒や、リラックスタイムの一杯としても最適。南国育ちの優等生!って感じの、華やかでスムースな味わいが魅力。ハイボールにすると、その上品な甘さが際立って、とっても幸せな気分になれます。
③厚岸×嘉之助まとめ
| 厚岸 | 嘉之助 | |
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| タイプ | シングルモルト・ジャパニーズウイスキー | シングルモルト・ジャパニーズウイスキー |
| 所在地 | 北海道厚岸町 | 鹿児島県日置市 |
| 蒸溜所のこだわり・特徴 | アイラ風。ピーテッド麦芽積極使用。 独自のテロワール活用(牡蠣殻など)。 | 焼酎蔵由来。3基の蒸留器で多彩な原酒造り分け。 多様な樽でリッチな酒質追求。 |
| 味・香りの一般的な傾向 | ピートスモーク、潮、ヨード香が特徴的。 奥に柑橘、麦芽の甘み、複雑で力強い。 | バニラ、蜂蜜、熟した果実の甘く華やかな香り。 樽香、微かな柑橘。スムースでバランスが良い。 |
| ハイボールにした時の印象 | スモーキーさが程よく和らぎ、潮っぽさ・柑橘感が 際立つ。爽快で飲みごたえあり。食中酒にも◎。 | フルーティーで華やかな香りが一層引き立つ。 上品で飲みやすく、飲み飽きない。食前酒にも。 |
| ハイボール娘的コメント | 「日本のアイラ」的個性!スモーキーハイボールが クセになる美味しさ。 | 「南国育ちの優等生」!上品な甘さのハイボールで 幸せ気分。 |
| どんな人におすすめ? | スモーキー・ピーティーなウイスキー好き。 個性派ハイボールを求める方。 | フルーティーで華やか、スムースなウイスキー好き。 飲みやすいハイボールを好む方や初心者にも◎。 |
■まとめ
今回は、ジャパニーズウイスキー界で熱い注目を集める、北海道の厚岸と鹿児島の嘉之助のウイスキーについて、魅力と個性を比較しながらご紹介しました。

ハイボール娘
北と南、それぞれの風土が育んだウイスキーは、スモーキーで力強い厚岸、フルーティーで華やかな嘉之助と、対照的ながらも日本のウイスキー造りの新たな可能性を感じますね。
今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!
■よくあるご質問
Q1:ウイスキー初心者です。最初に飲むなら「厚岸」と「嘉之助」のどちらがおすすめですか?
A1:華やかでフルーティー、スムースな口当たりの「嘉之助」から試すのがおすすめです。クセが少なく飲みやすいので、ウイスキーの美味しさを素直に感じられると思います。スモーキーなタイプがお好きなら、もちろん「厚岸」も素晴らしい選択です。
Q2:それぞれハイボールにした時の、一番の違いは何ですか?
A2: 一番の違いは「香り」です。「厚岸」はスモーキーな香りが際立つ、爽快でキリッとした飲みごたえのあるハイボールになります。一方、「嘉之助」はバニラやフルーツのような甘く華やかな香りが引き立つ、上品でリッチなハイ-ボールになります。
Q3:スモーキーなウイスキーが好きです。「厚岸」はアイラ島のウイスキーとどう違いますか?
A3:「厚岸」はアイラ島のウイスキー造りをお手本にしているため、ヨード香やピートスモークといった共通点は多いです。しかし、厚岸独自の冷涼な気候や日本の軟水を使っていることから、力強い中にもどこか和食にも通じるような繊細さや、柑橘系の爽やかさが感じられるのが特徴です。
Q4:「嘉之助」は焼酎の蔵が造っているとのことですが、焼酎のような風味はしますか?
A4:いいえ、焼酎の風味はしません。嘉之助はウイスキー専用の設備で造られており、味わいはあくまで本格的なシングルモルトウイスキーです。ただ、焼酎造りで培われた発酵や蒸留の丁寧な技術が、嘉之助のクリーンで華やかな酒質に活かされています。
Q5:食事に合わせるなら、どちらが向いていますか?
A5:どちらも食中酒として楽しめますが、合わせる料理によって選び分けるのがおすすめです。「厚岸」のスモーキーさは、牡蠣や燻製、脂ののった魚料理などと相性抜群です。一方、「嘉之助」のフルーティーさは、食前酒として、または白身魚のカルパッチョやフルーツを使った前菜など、軽やかな料理とよく合います。


