ウイスキー工場見学の予約から楽しみ方|各地の蒸溜所などを紹介


ハイボール娘
ウイスキー工場見学は、世界的な人気で予約が極めて困難です。今回は、その予約を勝ち取る戦略から、限定品や試飲、ツアーの楽しみ方まで、あなたの訪問を最高の体験にするための情報をご紹介。
■山崎・白州:二大蒸溜所の魅力
サントリーのシングルモルトウイスキーを代表する「山崎」と「白州」。この二つの蒸溜所は、単にウイスキーの味わいが異なるだけでなく、その立地、歴史、そして体験全体の雰囲気が全く異なります。どちらを訪れるかは、あなたがウイスキーに、何を求めるかによって決まります。まずは、それぞれの個性を理解し、あなたにぴったりの「行き先」を見つけましょう。
①山崎蒸溜所
歴史
1923年、サントリーの創業者・鳥井信治郎が「日本人の繊細な味覚に合ったウイスキーをつくりたい」という熱い想いを胸に、日本初のモルトウイスキー蒸溜所として建設に着手したのが、この山崎蒸溜所です。まさに、ジャパニーズウイスキーの歴史が始まった「聖地」であり、その一歩一歩が日本のウイスキー史そのものです。
桂川、宇治川、木津川の三つの川が合流するこの地は、濃い霧が立ち込めやすく、ウイスキーの熟成に理想的な湿潤な環境を生み出しています。そして、仕込みに使われるのは、かの茶人・千利休も愛したと言われる名水「離宮の水」と同じ水脈の良質な地下水です 。この地の水と気候風土が、山崎の複雑で奥深い味わいの源泉となっています。
味わいの特徴
山崎の香味は、華やかで重層的。「苺」や「さくらんぼ」のような赤い果実の香味に加え、日本原産のミズナラ樽由来の「伽羅」や「香木」を思わせるオリエンタルな香りが特徴です。多彩な原酒を精緻にブレンドすることで生まれる、複雑で奥行きのある味わいは、まさに100年の歴史が織りなす芸術品と言えるでしょう。
蒸留所の雰囲気
古都・京都と商都・大阪の間に位置し、アクセスも良好。一歩足を踏み入れれば、100年の歴史が刻まれた建物の重厚感と、つくり手たちの情熱が静かに伝わってきます。歴史の深淵に触れる、知的な探求心を満たす大人のための巡礼地です。2023年のリニューアルを経て、その魅力はさらに洗練されました。
②白州蒸溜所
歴史
白州蒸溜所のアイデンティティは、その名の通り「森」にあります。南アルプス・甲斐駒ヶ岳の麓、標高約700メートルに位置し、約82万平方メートルもの広大な敷地のほとんどが、野鳥がさえずる豊かな森として保全されています。まず森の中を歩き、自然の息吹を感じながら蒸溜施設へと向かいます。単なる工場見学ではなく、自然との共生を体感する体験ができます。
白州の個性を決定づけるのは、キレの良い軟水です。南アルプスの山々に降った雪や雨が、花崗岩層で長い年月をかけて磨かれた清冽な伏流水。この水が、白州特有の軽快でクリーンな酒質を生み出します。サントリー天然水〈南アルプス〉の採水地としても知られる、まさに日本が誇る名水の郷です。
味わいの特徴
白州の香味は、爽やかで軽快。「森の若葉」や「ミント」のような清涼感、柑橘系のフルーティーさ、そしてほのかなピート(泥炭)由来のスモーキーさが心地よく調和しています。その味わいは、まるで森の空気をそのままボトルに詰めたかのような、爽快な印象を与えます。
蒸留所の雰囲気
都心から離れた大自然の中に身を置く、心洗われるリトリート。山崎が歴史の探求なら、白州は自然への回帰です。壮大な南アルプスの山々を望みながら、静かで穏やかな時間を過ごしたい人に最適な場所と言えるでしょう。山崎とは対極の自然環境を持つ白州の地を選んだのは、ブレンドの幅を広げ、より複雑で豊かなウイスキーを生み出すための戦略的な決断でした。
③蒸溜所の比較表
| サントリー山崎蒸溜所 | サントリー白州蒸溜所 | |
| コンセプト | 日本のウイスキーのふるさと | 森の蒸溜所 |
| 創業年 | 1923年(日本初のモルトウイスキー蒸溜所) | 1973年 |
| 場所と環境 | 京都と大阪の境。三川合流が生む湿潤な気候 | 南アルプスの麓。広大な森林に囲まれた高地(標高約700m) |
| 水 | 硬度約90の硬水に近い中硬水。複雑で重厚な原酒を生む | 硬度約30の軟水。軽快でキレのある原酒を生む |
| ウイスキーの味わい | 華やかで重厚。熟した果実やミズナラ樽由来の複雑な香り | 軽快で爽やか。若葉やミントのような清涼感と、ほのかなスモーキーさ |
| おすすめの訪問者タイプ | 歴史や文化に興味がある方。ウイスキーの奥深さを探求したい方。 | 自然や森林浴が好きな方。リフレッシュしたい方。ウイスキー初心者。 |
■予約チケットを勝ち取るには?
サントリーの蒸溜所見学、特に山崎・白州のツアー予約は、その人気の高さから「日本で最も予約が取れないツアー」の一つと言っても過言ではありません。しかし、その仕組みを正しく理解し、戦略的にアプローチすれば、チケットを手にすることは決して不可能ではありません。このセクションでは、予約を勝ち取るための具体的な手順と、知る人ぞ知る「裏ワザ」を徹底的に解説します。
①予約が困難な理由!?
世界的なウイスキー人気と品薄
ジャパニーズウイスキーの国際的な評価の高まりにより、国内外からファンが殺到しています。また、海外からの旅行者にとって、日本のウイスキー蒸溜所は非常に魅力的な観光地となっています。
限定されたツアー定員
品質と安全性を保つため、一度に見学できる人数には限りがあります。また、蒸溜所でしか手に入らない限定ウイスキーや、市場価格よりはるかに安く試飲できる希少なウイスキーの存在が、人気に拍車をかけています。
予約システム
抽選制
「ものづくりツアー」などの有料ツアー。指定された期間内に申し込み、後日当落が発表されます。
先着順
「ウイスキー館見学」などの無料入場枠。予約受付開始日時に、早い者勝ちで枠を確保します。
②具体的なステップ&裏ワザ
Step1:事前準備
サントリーIDの事前登録
予約にはサントリーのIDが必要です。事前に公式サイトでアカウントを作成し、ログインできる状態にしておきましょう。
予約サイトの構造を把握
事前に予約ページを訪れ、どのボタンを押し、どのような情報を入力する必要があるのかを確認しておきましょう。本番での迷いは命取りになります。
希望プランと日程の複数候補
第一希望のツアー、日時だけでなく、第二、第三希望まで決めておきましょう 。柔軟に対応できることが成功の鍵です。
Step2:予約開始日時を把握
先着順(無料見学)の場合
公式サイトで「翌月分の予約は、前月の第〇営業日の午前10時から」といった形で告知されます。この「10時」という時間を絶対に逃さないように、カレンダーに登録し、アラームをセットしましょう。
抽選制(有料ツアー)の場合
数日間の申し込み期間が設けられています。公式サイトによると、期間中のいつ申し込んでも当選確率は変わりません。アクセスが集中する受付開始直後を避け、少し時間を置いてから落ち着いて申し込むのが賢明です。
Step3:予約当日の行動
スタンバイ
予約開始時刻の5~10分前にはPCの前に座り、ログインを済ませておきましょう。高速で安定したインターネット環境は必須です。
待機室を理解する
アクセスが集中すると、順番待ちの画面が表示されます。ここで最も重要なのは「この画面から10分以上離れると、順番待ちが無効となります」というルールです。画面から目を離さず、自分の番が来るのを待ちましょう。
情報入力
自分の番が来たら、事前に決めておいたプランと日時を迷わず選択し、必要な情報を迅速に入力します。
Step4:裏ワザ
キャンセル枠の発生
ツアー開催日の数日前から前日にかけて、必ずと言っていいほどキャンセルが出ます。特に、無料ツアーは開催日前日の正午、有料ツアーは開催日2日前の正午が公式のキャンセル期限となっているため、その直後は狙い目です。
公式サイトを頻繁にチェック
公式サイトには「キャンセル枠受付」という、キャンセルが出た場合に先着で予約できる機能があります 。行きたい日の直前は、諦めずに何度も予約ページをリロードしてみましょう。
当日電話
確実ではありませんが、当日の朝に電話で問い合わせると、急なキャンセル枠に入れることがあるという体験談もあります。
ファンクラブを活用する
「山崎倶楽部」のような公式ファンクラブに登録しておくと、会員限定の先行抽選や特別イベントの案内が届くことがあります 。登録は無料なので、情報を逃さないためにも活用する価値は十分にあります。
■おすすめの見学コース
予約という第一関門を突破したら、次はどの体験を選ぶかです。サントリーの蒸溜所は、来訪者の興味や予算、時間に合わせて複数の見学コースを用意しています。それぞれの特徴を深く理解し、あなたの旅を最高のものにするプランを選びましょう。
①山崎蒸溜所の見学ツアー
山崎ウイスキー館見学(無料・要予約)
製造工程の見学は含まれませんが、山崎蒸溜所の心臓部とも言える「山崎ウイスキー館」に無料で入場できるプランです。館内には、山崎の歴史を物語る展示や、壁一面に並ぶ圧巻の原酒ライブラリーがあり、これだけでも訪れる価値は十分にあります。併設のギフトショップや、後述する有料テイスティングラウンジも利用可能です 。有料ツアーの予約が取れなかった方や、時間に制約がある方に最適です。
山崎蒸溜所ものづくりツアー(有料・抽選制)
これが山崎蒸溜所を体験する上でのスタンダードかつ最も人気のあるツアーです。専門の案内係と共に、ウイスキーづくりの全工程(仕込・発酵・蒸溜・貯蔵)を巡ります。発酵槽の甘酸っぱい香りや、蒸溜釜の熱気など、五感で「ものづくり」の現場を体感できます。ツアーの最後には、完成品の「シングルモルトウイスキー山崎」に加え、通常は市場に出回らない「構成原酒」(非売品)のテイスティングが楽しめます 。記念にお土産のテイスティンググラスも持ち帰れる、まさに王道の体験です。
山崎蒸溜所ものづくりツアー プレステージ(有料・抽選制)
より深く、より特別な体験を求めるウイスキー愛好家のための最上級コース。通常ツアーの内容に加え、普段は立ち入れない特別な製造エリアの見学や、つくり手の作業風景を間近で見ることができます 。テイスティングもグレードアップし、「山崎12年」などの希少な熟成年数表記ボトルや、特別な原酒を味わうことができます 。少人数制で、じっくりと山崎の神髄に触れたい方のための、贅沢な時間です。
山崎蒸溜所 見学ツアー比較
| ツアー名 | 料金 | 所要時間 | 主な内容 | テイスティング内容 | お土産 | こんな人におすすめ |
| 山崎ウイスキー館見学 | 無料 | 自由見学 | 博物館、ショップ 有料ラウンジの利用(製造工程見学なし) | なし(有料ラウンジで別途可能) | なし | 時間がない方 予約が取れなかった方 気軽に雰囲気を味わいたい方 |
| ものづくりツアー | 3,000円 | 約80分 | 製造工程(仕込~貯蔵)の見学、 ガイド付き解説 | ・シングルモルト山崎 ・構成原酒(非売品) ・山崎ハイボール | オリジナルテイスティンググラス | 初めて訪れる方 ウイスキーづくりの基本を学びたい方 |
| ものづくりツアー プレステージ | 10,000円 | 約120分 | 通常ツアーに加え、 非公開エリアの見学、 つくり手の作業見学 | ・山崎12年 ・希少なモルトウイスキー原酒など | オリジナルテイスティンググラスなど | 熱心なウイスキーファン より深く特別な体験をしたい方 |
②白州蒸溜所の見学ツアー
ウイスキー博物館・セントラルハウス入場(無料・要予約)
山崎と同様、製造工程の見学は含まれませんが、ウイスキー博物館やギフトショップ、有料テイスティングラウンジを自由に楽しむことができるプランです。白州の自然を感じながら、ゆっくりと過ごしたい方におすすめです。
白州蒸溜所ものづくりツアー(有料・抽選制)
白州のスタンダードな有料ツアー。森に囲まれた環境でのウイスキーづくりを体感できます。見学後には「シングルモルトウイスキー白州」とその構成原酒のテイスティングに加え、白州の個性を活かした「森香るハイボール」を自ら作る体験も含まれています 。お土産のグラスも嬉しいポイントです。
白州蒸溜所ものづくりツアー プレミアム(有料・抽選制)
白州のプレミアムツアーでは、通常非公開のグレーンウイスキー製造設備の見学や、樽が眠る貯蔵庫内での特別なテイスティングなど、よりディープな体験が待っています。「白州12年」などの熟成原酒を、その生まれた場所で味わうことができます。
サントリー天然水〈南アルプス〉ガイドツアー(無料・要予約)
同じ敷地内にある天然水工場の見学ツアーです。プロジェクションマッピングを駆使した臨場感あふれる演出で、南アルプスの自然が水を育む様子を学べます。ウイスキーの試飲はありませんが、天然水やジュースが試飲でき、お子様連れの家族やドライバーの方でも楽しめます。一部のウイスキーツアーは未成年者が参加できないため、グループに未成年者がいる場合はこちらのツアーが最適です。
白州蒸溜所 見学ツアー比較
| ツアー名 | 料金 | 所要時間 | 主な内容 | テイスティング内容 | お土産 | こんな人におすすめ |
| ウイスキー博物館・セントラルハウス入場 | 無料 | 自由見学 | 博物館、ショップ 有料ラウンジの利用(製造工程見学なし) | なし(有料ラウンジで別途可能) | なし | 予約が取れなかった方 自然散策や買い物を楽しみたい方 |
| ものづくりツアー | 3,000円 | 約90分 | 製造工程の見学、 プロジェクションマッピング ガイド付き解説 | ・シングルモルト白州 ・構成原酒(非売品) ・森香るハイボール体験 | オリジナルテイスティンググラス | 白州の基本を知りたい方 自然とウイスキーの繋がりを感じたい方 |
| ものづくりツアー プレミアム | 5,000円 | 約130分 | 通常ツアーに加え 貯蔵庫内テイスティング グレーン製造設備見学など | ・白州12年 ・希少なモルトウイスキー原酒など | グラス&グラスホルダー | 白州を深く愛する方 特別な体験と知識を求める方 |
| 天然水〈南アルプス〉ガイドツアー | 無料 | 約60分 | 天然水工場の見学 プロジェクションマッピング ガイド付き解説 | 天然水 サントリーのソフトドリンク | なし | 家族連れ、ドライバーの方 水の重要性を学びたい方 |
■テイスティングと限定ショッピングの楽しみ方
苦労して予約を取り、蒸溜所まで足を運んだ者だけが享受できる最大の報酬。それが、希少なウイスキーのテイスティングと、ここでしか手に入らない限定品のショッピングです。このセクションでは、その楽しみを最大限に引き出すための極意をご紹介します。
①テイスティングの魅力
超熟成品を「価格破壊」で味わう
最大の魅力は、市場ではボトル一本が数十万~百万円以上で取引されることもある「山崎25年」「白州25年」「響30年」といった伝説級のウイスキーを、1杯(15ml)数千円という破格の値段で試飲できることです 。これは、蒸溜所訪問でしかありえない、まさに「価格破壊」の体験です。
「構成原酒」でブレンダーの気分を味わう
「シングルモルト山崎」や「白州」は、様々な個性を持つ「構成原酒」をブレンドして生まれます。このラウンジでは、その構成要素となる「ミズナラ樽原酒」や「スパニッシュオーク樽原酒」「ピーテッドモルト原酒」などを個別にテイスティングできます。それぞれの個性を知り、完成品がいかに絶妙なバランスで成り立っているかを発見するのは、非常に知的な楽しみ方です。
「蒸溜所限定ウイスキー」を購入前に試す
ギフトショップで購入できる「蒸溜所限定ボトル」。買うべきか迷ったら、まずこのラウンジで試飲してみるのがおすすめです 。自分の好みに合うかを確認してから購入できるのは、大きなメリットです。
②テイスティングの作法
テイスティングに厳格なルールはありませんが、いくつかのポイントを押さえることで、ウイスキーの持つ複雑な魅力をより引き出すことができます。
見る
まずはグラスを少し傾け、ウイスキーの色合いを観察します。淡い金色から濃い琥珀色まで様々。一般的に色が濃いほど、熟成が長いか、シェリー樽などの影響が強い傾向にあります。
香る
グラスに鼻を近づけすぎず、ゆっくりと香りを楽しみます。アルコール度数が高いので、強く吸い込むと鼻が麻痺してしまいます 。グラスを軽く回すと、香りが立ち上りやすくなります。
味わう
少量を口に含み、舌の上で転がすようにして味わいます。甘味、酸味、スパイシーさ、スモーキーさなど、様々な要素を感じ取ってみましょう。
加水する
ストレートで味わった後、スポイトで数滴の常温の水を加えてみましょう。アルコールの刺激が和らぎ、隠れていた華やかな香りが開花することがあります。これを「トワイスアップ」と呼びます。
余韻を楽しむ
飲み込んだ後に鼻や喉の奥に残る香りや味わいのこと。この余韻が長いか短いか、どんな香りが残るかもウイスキーの個性です。
③おすすめ有料試飲メニュー
| 試飲価格(15ml/30ml)の目安 | 参考市場価格(ボトル) | おすすめポイント | |
| 山崎25年 | ¥4,000 / ¥22,000 | 1,200,000円以上 | 市場価格を考えれば、まさに「飲む投資」。 一生に一度の体験。 |
| 白州18年 | ¥600 / ¥3,400 | 50,000円以上 | 長期熟成による複雑なコクと甘み、 心地よいスモーキーさの調和が楽しめる。 |
| 響30年 | ¥2,900 | 1,000,000円以上 | 日本のブレンデッドウイスキーの最高峰。 究極のハーモニーを体感。 |
| 山崎ミズナラ樽原酒 | ¥1,500 | 非売品 | 山崎を象徴する「香木」のような香味の源泉。 これぞジャパニーズウイスキー。 |
| 白州スパニッシュオーク樽原酒 | – | 非売品 | 爽やかな白州にシェリー樽由来の濃厚な甘みが加わった、 意外な組み合わせを発見できる。 |
④ここでしか手に入らない限定品
蒸溜所限定ボトル
何と言っても一番の狙い目は、「山崎蒸溜所限定シングルモルトウイスキー」やその白州版です。これらは蒸溜所を訪れた者だけが購入を許される特別なボトル。洗練された味わいはもちろん、その希少性からお土産やコレクションとしての価値も非常に高い逸品です。ただし、人気のため1人1本までの購入制限があり、在庫状況によっては購入できない場合もあることを心に留めておきましょう。
定番ボトルを「定価」で手に入れる賢さ
見逃しがちですが、通常の「山崎」や「白州」のノンエイジボトルも、ここでは希望小売価格(定価)で購入できます。プレミア価格がついている市場と比べれば、これだけでも十分にお得と言えるでしょう。
ウイスキー体験を彩るオリジナルグッズ
ウイスキー以外にも魅力的な商品が揃っています。ツアーで使ったテイスティンググラス、ウイスキー樽で燻製したナッツやチョコレート、樽材を再利用して作られたコースターやボールペンなど、ウイスキーの世界観を日常に取り入れられるアイテムが人気です。
■楽しむためのモデルコース
サントリーの蒸溜所は、それ自体が旅の目的地となるほどの魅力を持っていますが、その価値は周辺エリアと組み合わせることでさらに高まります。蒸溜所は地域観光のメインとして機能し、その周辺には食、文化、自然といった豊かな魅力が広がっています。
①【山崎】日帰りモデルコース
テーマ:日本のウイスキー史と、千年の都が育んだ文化に触れる一日。
- 午前(10:00):JR山崎駅に到着、歴史散策
蒸溜所見学の予約時間より少し早めに到着し、周辺の歴史スポットを巡ります。ウイスキーづくりに欠かせない「水」と「油」。山崎は古くから荏胡麻(えごま)油の生産で栄え、その神様を祀る「離宮八幡宮」があります。また、茶の湯の文化を大成させた千利休ゆかりの国宝茶室「待庵」がある「妙喜庵」もすぐ近く。ウイスキーと日本の伝統文化の繋がりを感じながら歩くのは格別です。 - 昼(12:00):山崎の美食で腹ごしらえ
蒸溜所周辺には、見学者に人気の名店が点在します。谷崎潤一郎の小説にも登場する老舗「かぎ卯」で、山崎の名水を使った絶品うどんを味わうもよし。駅前の「ハーミットグリーンカフェ」でモダンなイタリアンを楽しむもよし。ランチタイムも旅の重要な一部です。 - 午後(14:00):メインイベント!山崎蒸溜所見学
いよいよ「山崎蒸溜所ものづくりツアー」に参加。100年の歴史が凝縮された空間で、ウイスキーが生まれる音と香りに包まれます。ツアー後のテイスティングでは、その歴史の重みを舌で感じてください。 - 午後(16:00):芸術の余韻に浸る
ウイスキーの余韻を楽しみながら、徒歩圏内にある「アサヒグループ大山崎山荘美術館」へ 。安藤忠雄設計のモダンな建築と、モネの「睡蓮」などのコレクションが、知的な一日の締めくくりにふさわしい時間を提供してくれます。
②【白州】1泊2日モデルコース
テーマ:森の蒸溜所と八ヶ岳の自然に癒される、心と体をリセットする旅。
1日目
- 午後(14:00):白州エリアに到着、宿へチェックイン
都心から電車や車で約2~3時間。白州周辺には、リゾートホテル「リゾナーレ八ヶ岳」から、自然に囲まれたペンション、温泉付きのコテージまで、魅力的な宿泊施設が豊富です。まずは宿に荷物を置き、旅の拠点としましょう。 - 午後(15:30):森の蒸溜所へ
「白州蒸溜所ものづくりツアー」に参加。森林浴をしながら敷地内を歩き、南アルプスの自然とウイスキーづくりが一体となっていることを肌で感じます。プロジェクションマッピングによる製造工程の説明は、初心者にも分かりやすく、エンターテイメント性も抜群です。 - 夕食(18:30):地元の恵みを味わう
2024年9月にオープンした蒸溜所内のレストラン「Hakushu Terrace」で、地元食材を使った料理とウイスキーのマリアージュを楽しむのがおすすめです。あるいは、小淵沢周辺のレストランで、甲州牛や高原野菜といった八ヶ岳の恵みを堪能するのも良いでしょう。
2日目
- 午前(9:30):白州の名水を訪ねる
白州の魅力をさらに深く知るため、周辺の自然スポットへ。「尾白川渓谷」では、エメラルドグリーンの清流と美しい滝が織りなす絶景が待っています。また、「道の駅はくしゅう」では、地元で採れた新鮮な野菜を購入したり、無料で名水を汲んだりすることができます。 - 昼食(12:30):絶景と共にランチ
清里エリアまで少し足を延し、「清里テラス」のような絶景カフェでランチを楽しむのも一興です。あるいは、八ヶ岳周辺には美味しい蕎麦の名店も数多く存在します。 - 午後(14:00):旅の思い出探し
「清里ハム」で絶品ソーセージをお土産にしたり 、「八ヶ岳リゾートアウトレット」でショッピングを楽しんだり。帰路につく前に、旅の思い出を形にしましょう。
■まとめ
サントリー山崎蒸溜所と白州蒸溜所。一方は日本のウイスキーの「歴史」を、もう一方は「自然」を象徴する、二つとない個性を持つ場所です。

ハイボール娘
ウイスキーが生まれる現場の熱気と香り、そこでしか味わえない希少な一杯、そしてつくり手たちの情熱に触れる時間は、まさに「大人のための最高の遠足」と言えるでしょう。
今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!
■よくあるご質問
①予約・キャンセルについて
Q1:工場見学は予約なしでも参加できますか?
A1:いいえ、できません。山崎・白州蒸溜所ともに、完全予約制です。有料の製造工程見学ツアーはもちろん、無料の「ウイスキー館・セントラルハウス入場」であっても、事前の予約がなければ敷地内に入ることはできません。ショップやテイスティングラウンジのみの利用も同様に予約が必要です。
Q2:どんなハイボールにどんなチョコが合いますか?
A2:可能です。ただし、キャンセル期限が設けられています。無料ツアーは開催日前日の正午まで、有料ツアーは開催日2日前の正午までがインターネットでのキャンセル期限です。これを過ぎると電話での連絡が必要となり、特に事前決済の有料ツアーは返金されない場合があるので注意が必要です。人数の変更なども、一度キャンセルしてから再度申し込む必要があります。
Q3:抽選ツアーに外れた場合、どうすればいいですか?
A3:諦めずに「キャンセル枠」を狙いましょう。公式サイトでは、キャンセルが出た場合に先着順で予約できる枠が解放されることがあります。特にツアー開催日の直前は、こまめに予約サイトを確認することをおすすめします。
②アクセス・駐車場について
Q1:山崎蒸溜所に駐車場はありますか?
A1:いいえ、来場者用の駐車場・駐輪場はありません。JR山崎駅または阪急大山崎駅から徒歩約10分ですので、必ず公共交通機関をご利用ください。
Q2:白州蒸溜所に駐車場はありますか?
A2:はい、無料の公式駐車場があります(乗用車約120台)。ただし、繁忙期には満車になる可能性もあるため、時間に余裕を持って来場するか、公共交通機関(JR小淵沢駅からタクシーで約15分など)の利用を検討しましょう。
③その他
Q1:何か必要な持ち物はありますか?
A1:予約確認メール(または予約番号)と、年齢確認のための顔写真付き身分証明書(運転免許証、パスポートなど)を必ず持参してください。提示を求められる場合があり、確認できないとツアー参加やウイスキーの購入ができないことがあります。
Q2:どのような服装で行けばいいですか?
A2:蒸溜所内は広く、階段の上り下りもあるため、歩きやすい靴が推奨されます。また、蒸溜室は夏場は暑く、貯蔵庫は年間を通じて涼しくなっています。特に白州蒸溜所は標高が高く、冬は厳しい寒さになるため、体温調節しやすい服装がおすすめです。
Q3:子どもや未成年者も参加できますか?
A3:参加は可能ですが、ツアーによっては「20歳未満参加不可」の場合がありますので、各ツアーの注意事項を必ず確認してください。参加可能なツアーでも、20歳未満の方はウイスキーの試飲はできず、ソフトドリンクが提供されます。また、20歳未満の方のみでの見学はできません。
Q4:写真撮影はできますか?
A4:写真撮影は、一部のエリアを除き可能です。ただし、動画の撮影や音声の録音は全面的に禁止されています 。詳細は当日の案内係の指示に従ってください。
Q5:蒸溜所限定ボトルは必ず買えますか?
A5:必ず購入できるとは限りません。ウイスキーの在庫は流動的で、来場日時や見学コースによっては購入できない場合があります 。購入できる場合でも、20歳以上の方に限り、お一人様1日1本までとなっています。


