ハイボールは氷で9割変わる|味が薄まらない「透明な丸氷」の作り方


ハイボール娘
今回は、なぜ氷がハイボールの味を劇的に変えるのか、バーで提供されるような宝石のように透明で、溶けにくい「丸氷」や「角柱氷」を自宅で再現するための方法をご紹介!今話題の最新鋭・透明氷製氷器など、家飲みスタイルに合わせて選べる選択肢もレビューします。
■なぜ「透明」で「大きい」氷が良いのか?
①白く濁った氷 vs 透き通った氷
なぜ家庭の氷は白く濁るのでしょうか?その正体は、水が凍る際に閉じ込められた空気や不純物です。この白い氷は結晶がもろく、あっという間に溶けてハイボールを水っぽくしてしまう最大の原因。さらに、冷凍庫の臭いを吸ったり、不純物が雑味になったりして、ウイスキー本来の繊. な香りを台無しにしてしまいます。
一方、バーで使われる透明な氷は、時間をかけてゆっくり凍らせることで不純物を除去した、純粋な水の結晶です。密度が高く、硬く、圧倒的に溶けにくいのが特徴。だからこそ、味を薄めることなく、最後の一口までクリアで美味しいハイボールを保ち続けてくれるのです。
②丸氷・角柱氷 vs 四角い氷
氷の品質を決めるもう一つの鍵が「形」と「大きさ」です。家庭用の小さな氷をたくさん入れると、液体に触れる総面積が大きくなり、あっという間に溶けてハイボールを薄めてしまいます。一方、バーで使われる大きな丸氷や角柱氷は、同じ体積でも表面積が圧倒的に小さいため、溶けるスピードが格段に遅くなります。
味が薄まらないのはもちろん、グラス内を低温に保つことでハイボールの命である炭酸が抜けるのを防ぎ、最後の一口まで爽快感をキープ。見た目の美しさと飲みやすさも兼ね備えた、まさに究極の氷と言えるのです。
■自宅で透明氷を作る2つの方法
①低コストで始める透明氷の作り方
専用の道具がなくても、透明氷の原理を応用すれば、家庭である程度の品質の氷を作ることが可能です。これは「方向性凍結」と呼ばれる原理を利用した方法で、水をゆっくりと一方向から凍らせることで、不純物や空気を特定の場所に押しやるテクニックです。
準備するもの
小型のクーラーボックス
タッパーなどの容器
タオル(クーラーボックスがない場合)
アイスピック
作り方の手順
①水の準備
水道水を一度沸騰させ、10分ほど沸かし続けます。これにより、水に溶け込んでいる空気を追い出すことができます。その後、粗熱が取れるまで冷まします。
②断熱容器の設置
クーラーボックスの底にタッパーを置きます。クーラーボックスがない場合は、タッパーをタオルでぐるぐる巻きにして断熱層を作ります。
③冷凍
準備した水をタッパーに注ぎ、蓋をせずに冷凍庫に入れます。クーラーボックスやタオルで側面と底面が断熱されているため、水は冷気が直接当たる上部から下部に向かってゆっくりと凍り始めます。
④不純物の分離
凍結が進むにつれて、空気や不純物は凍りにくい性質を持つため、まだ凍っていない下層の水に押しやられていきます。全体の8〜9割が凍った段階で冷凍庫から取り出します(時間は冷凍庫の設定によりますが、半日〜1日程度)。
⑤仕上げ
タッパーから氷を取り出すと、上部は透明で、下部に白く濁った層ができているはずです。この白く濁った部分をアイスピックなどで削り落とせば、透明な氷の塊が完成します。
②専用製氷器を使う
専用の透明氷製氷器は、前述のクーラーボックスを使用したやり方をよりコンパクトで洗練された形に落とし込んだ製品です。これらの製品は、形状容器、貯水容器、そして断熱容器といった複数の層から構成されています。この多層構造が、クーラーボックスやタオルの役割を果たします。断熱容器が外部からの冷気をコントロールし、水をゆっくりと上から下へと凍らせる「方向性凍結」を精密に再現します。
その結果、純粋な水だけが上部の形状容器(丸型や角柱型)で透明な氷となり、空気や不純物を含んだ水は下部の貯水容器に分離されます。この仕組みにより、途中で取り出して濁った水を捨てたり、氷を削ったりする手間は一切不要です。ただ水道水を注いで冷凍庫に入れるだけで、誰でも失敗なく、バーで提供されるような完璧な形状と透明度を持つ氷を、安定して作り出すことができます。
■透明な丸氷製氷器おすすめモデル
①MALTICE (モルトアイス)
「最高の一杯に妥協したくない」そんな愛好家のための選択肢が「MALTICE」です。クラウドファンディングで1億円以上を集めたことでも話題になりました。国内唯一の大型「角柱氷」はハイボールグラスに完璧にフィットし、炭酸を長く保ちます。独自製法による圧倒的な透明度を誇り、通常の氷に比べ溶けるスピードは半分。味が薄まらず、ウイスキー本来の香りを最後まで楽しめるのが最大の魅力です。価格は張りますが、最高の家飲み体験を求めるなら、これ以上の選択肢はないでしょう。
②ドウシシャ
「確かな性能と納得の価格。最も賢い選択をしたい」そんなニーズに応えるのが、市場の定番「ドウシシャ 大人の透明まる氷」です。その秘密は巧みな3層構造。約16〜22時間かけて水をゆっくり凍らせることで不純物を分離し、驚くほど透明な直径6cmの丸氷を一度に2個作れます。多くの比較サイトで常に上位に位置する信頼性も魅力 。性能、価格、信頼性のバランスが取れた「買って後悔しない」一台として、幅広い層におすすめです。
③ライクイット
「まずは手頃な価格で、透明氷の実力を試してみたい」そんな方に最適なのが「ライクイット 透明な丸氷がつくれる製氷器」です。断熱材で覆われた構造で、時間をかけて凍らせることで透明な氷を作ります 。一度に作れるのは直径7cmの大型丸氷1個ですが、その分価格は非常に手頃 。上蓋が柔らかい素材で、凍った後でも氷を簡単に押し出して取り出せる使いやすさも魅力です。高価なモデルを迷っている方の「お試し」に、最高のコストパフォーマンスを提供してくれます。
④ANZZYU
「氷の見た目や形にもこだわりたい」そんな方に最適なのが「ANZZYU 透明氷メーカー」です。美しい丸氷のほか、ダイヤモンド型などユニークな氷を作れるのが最大の特徴 。特殊な断熱構造が不純物を分離し、非常に純度の高い透明氷が完成します。直径7cmの大きな氷は溶けにくく、味を長時間キープ。使い方も簡単で、デザイン性を重視するならこれ一択。家飲みを特別な時間に変えてくれます。
⑤丸氷 製氷皿
「家族や友人と楽しむために、一度にたくさん作りたい」そんなニーズに応えるのが「COLOR 丸氷 製氷皿」です。最大の魅力は、一度に4個の丸氷を作れること。上蓋が柔らかいシリコン製のため、凍った後でも氷を押し出すだけで簡単に取り出せる手軽さもポイントです。「氷とお酒のハンドブック」が付属するのも嬉しい特典 。専用機ほどの完璧な透明度は期待できませんが、手頃な価格で複数個の丸氷を手軽に作りたい方には非常に便利な選択肢。パーティーや日常使いに優れたコストパフォーマンスを発揮する一台です。
★人気モデル性能比較表
| 製品名・ブランド | 氷の形状 | 氷のサイズ | 1度に作れる数 | 製氷時間(目安) | 参考価格(税込) | 主な特徴 |
| MALTICE (モルトアイス) 角柱型 | 角柱 | – | 2個 | 24〜30時間 | 16,660円 | 国内唯一の氷柱型。ハイボールグラスに最適。 圧倒的な透明度と溶けにくさ。 |
| MALTICE (モルトアイス) 丸型 | 丸 | 直径6.4cm | 2個 | 24〜30時間 | 16,660円 | ロックグラス向けの大型丸氷。 独自製法による純度99%の透明氷。 |
| ドウシシャ 大人の透明まる氷 | 丸 | 直径約6cm | 2個 | 16〜22時間 | 約1,960円 | 3層構造による高い透明度。 性能と価格のバランスに優れた定番モデル。 |
| ライクイット 透明な丸氷がつくれる製氷器 | 丸 | 直径7cm | 1個 | 約16時間 | 約1,760円 | 直径7cmの大型氷。 手頃な価格で始められるエントリーモデル。 |
| ANZZYU 透明氷メーカー | ダイヤモンド/キューブ | – | 2個 | – | 約3,980円 | ダイヤモンド型などユニークな形状が作れる。 デザイン性を重視する方に。 |
| COLOR 丸氷 製氷皿 | 丸 | 約5.5cm | 4個 | – | 約2,480円 | 一度に4個作れる。シリコン製で取り出しやすい。 「氷とお酒のハンドブック」付き。 |
■まとめ
たかが氷、されど氷。ハイボールの味は、氷一つで劇的に変わることをお分かりいただけたでしょうか。味が薄まらず、炭酸が抜けない透明氷は、いつもの家飲みをバーで味わう特別な一杯へと昇華させます。DIYでその原理に触れるのも一興ですが、日々の晩酌を手軽に、そして確実にアップグレードするなら専用製氷器が賢い投資です。

ハイボール娘
ご紹介したモデルの中からご自身のスタイルに合った一台を見つけ、ぜひ最高のハイボール体験を手に入れてください。その一口目の違いに、きっと驚くはずです。
今後も、「美味しいハイボール」が飲めるような作り方やアレンジ方法などの記事を投稿していくので、いつもの家飲みを「ちょっと特別」にしてみたい方はぜひ見てね!
■よくあるご質問
Q1:なぜ家庭の氷はいつも白く濁るのですか?
A1:水道水に含まれる空気やミネラル分が、家庭用冷凍庫の急速な冷却過程で氷の中に閉じ込められてしまうためです。これが白い濁りの正体です。専用の製氷器やこの記事で紹介したDIY法は、水をゆっくりと一方向から凍らせることで、これらの不純物を分離させ、透明な部分だけを氷にする仕組みになっています。
Q2:透明氷製氷器には水道水を使ってもいいですか?
A2:はい、全く問題ありません。むしろ、そのために設計されています。優れた透明氷製氷器は、水道水に含まれる不純物を自動的に分離して、純度の高い透明な氷を作り出す機能を持っています。特別なミネラルウォーターなどを購入する必要はなく、ご家庭の水道水で手軽に始められます。
Q3:透明な氷を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
A3:製品の構造や冷凍庫の設定温度によって異なりますが、一般的には16時間から30時間程度かかります 5。透明度の高い氷を作る秘訣は、時間をかけてゆっくりと凍らせることにあります。急いで作るのではなく、翌日の晩酌のために仕込んでおく、というような使い方がおすすめです。
Q4:作った透明氷はどうやって保存すればいいですか?
A4:製氷器から取り出した氷は、そのまま冷凍庫に入れておくと、他の氷とくっついたり、冷凍庫内の臭いが移ってしまったりする可能性があります。これを防ぐため、ジッパー付きの保存袋(フリーザーバッグ)に入れて保管するのが最もおすすめです。こうすることで、使いたい時に一つずつスムーズに取り出せ、品質も保たれます。
Q5:高価な製氷器は本当にその価値がありますか?
A5:ハイボールの味や見た目にこだわり、家飲みの時間をより豊かなものにしたいと考えている方にとっては、間違いなく大きな価値があります。最大のメリットは、氷が圧倒的に溶けにくくなることで、最後までウイスキー本来の味と香りを薄まることなく楽しめる点です。この味の違いは、多くの方が明確に実感できるレベルです 4。いつものハイボールが、まるでバーで飲む特別な一杯のようなクオリティに変わる。その体験価値を考えれば、決して高い投資ではないと言えるでしょう。


